サンヨー・ゴリラ、さらに増殖
次にサンヨー・ゴリラ。つい先日、薄くて軽い「ゴリラ・ライト」NV-LB50DTを発表(発売は11月5日予定)したばかりだが、それより早い10月8日に発売するNV-SD630DT、NV-SB541DT、NV-SB531DTの3モデルを発表した。こちらも、すべてオープン価格である。FM-VICS&ワンセグ内蔵のNV-SB541DT(左)とワンセグ内蔵のNV-SB531DT |
このうち、NV-SB541DTとNV-SB531DTは、既発売のNV-SB540DTとNV-SB530DTのマイナーチェンジ版。本体は従来モデル同様、5.2型ワイドディスプレイを採用し8GB SSDを搭載。加速度センサー&ジャイロセンサーを組み合わせた高精度測位システム「ゴリラ・ジャイロ」やバックカメラ入力端子、エコドライブ機能など、性能・機能は、NV-SB540DT&NV-SB530DTと変わらない。ちなみに、NV-SB541DTはFM-VICS&ワンセグチューナー内蔵、NV-SB531DTはワンセグチューナーのみ内蔵だ。
吸盤スタンド採用で取付性を向上
従来モデルとの大きな違いは、取付スタンド。サンヨーは、ゴリラ・ライトで初めて吸盤タイプの取付スタンドを採用したが、この秋モデルもすべて、吸盤タイプの取付スタンドを付属。ダッシュボードの上に吸盤を乗せて押さえてレバーを下げるだけの手軽さでスタンドを固定でき、取り外しもレバーを上げて剥がすだけと簡単。他のクルマへの載せ替えも楽にできる。このゲルタイプの吸盤スタンドはソニーが最初に採用し、カロッツェリアがエアナビで追随。この秋モデルでサンヨー、パナソニックも採用したことで、主要メーカーのPNDはすべて、ゲルタイプの吸盤式取付スタンドを採用したため、取付性に大きな違いは無くなったといえよう。
ちょうどいいサイズの6.2型モデル登場
さて、残る1台のNV-SD630DTが、09秋のブランニューモデル。7型ほど大きすぎず、5型よりは大きく見やすい6.2型ワイドディスプレイを採用したモデルである。ボディサイズは幅157×高さ96×奥行25ミリで、本体重量は約310グラム。同社の5.8V型モデル、NV-SD585DTより画面が大きくなったにも関わらず、ボディサイズは容積比で81%、重量比で71%に、コンパクト&軽量化している。6.2型ワイドディスプレイ搭載のNV-SD630DT。取付スタンドは吸盤タイプ |
地図プログラムを収録するメモリーは8GBのSSD。全国1,157エリアの詳細市街地図や個人宅3,000万件を含む約4,000万件の電話番号検索データ、約3,500万件の住所地番検索データ、約5,440画像の3Dリアル交差点拡大図など、地図・検索・案内情報は、同社の他の8GB SSD搭載モデルと同じ。ゴリラの8GBモデルは従来モデルでも、PNDの中では案内機能が充実し、フルナビに迫る詳しさだったので、09年秋モデルも期待ができる。
W測位システムで自車マークがなめらかに動く
FM多重VICSチューナーとワンセグチューナーは両方搭載。高性能測位システムのゴリラジャイロも内蔵している。さらに、従来モデルでも採用していたW測位システムは、よりグレードアップ。従来モデルは1秒間に2回、自車位置を更新していたが、NV-SD630DTでは1秒間に5回も更新するようになった。そのため、従来モデルよりもなめらかに自車マークが地図の道路上をトレースするようになったという。別売のバックカメラへの接続対応、盗難多発地帯警告機能、ドライブ情報のWebサイト「いつもドライブ(いつもNAVI)」とのリンク機能、エコドライブ機能は、従来モデルから引き続き採用。ワンセグはデータ放送にも対応しているし、SDカードに予約録画もできる。またSDカードに保存したMP4形式の圧縮動画や、MP3/WMA形式の圧縮音源の再生も可能。ナビの地図を表示しながら音楽再生ができるし、FMトランスミッターを内蔵しているのでカーラジオを通じてSDカードの音をクルマのスピーカーから聴くこともできる。
このNV-SD630DTによって、サイズバリエーションがさらに充実。ユーザーの好みに、きめ細かく対応できるようになった。
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