カロッツェリアサイバーナビは高度なデジタル機能を搭載
カロッツェリアのAVナビには2DIN一体型のAVIC-ZH9900や1DIN+1DINのAVIC-VH9900があるが、よりいい音を狙うなら1DIN+1DINのAVIC-VH9900がおすすめ。ナビ部とAV部が別体で、相互干渉を減らせるからだ。また、それよりもさらにいい音を望むならば、HDDリッピングのミュージックサーバーが使えないなどの機能ダウンはあるものの、1DIN AVメインユニットのAVH-P900DVA+1DIN単体ナビのAVIC-H9900という選択肢もある。
カロッツェリアAVIC-VH9900(378,000円) |
ここで紹介するのは1DIN+1DINのAVIC-VH9900。機能的にはオートタイムアライメント&オートイコライザーが特徴。これはリスニングポジションに置いて最適なステレオ音場とスムーズな音響特性が得られるように自動的に補正するもので、マイクによって音を拾い、それを基に調整するものだから、個々のクルマに応じて、理想に近いセッティングが簡単にできる。それこそ、オーダーメイドの調整といった感じである。
カロッツェリアらしいワイドレンジで端正なサウンド
タイムアライメントとイコライザーはマニュアル調整も可能。自動調整は良くも悪くも、万人が納得するような調整だが、それをベースにマニュアルで調整してやれば、より個人の好みに近いサウンドを楽しむことができる。またデジタルクロスオーバーも搭載。システムにサブウーファーを加えたときに、フロント&リアスピーカーとサブウーファーの音がスムーズにつながるようにコントロールできる。その音だが、昨年モデルと比べると、大幅にサウンドクオリティが高まり、ハイファイオーディオシステムの核としても十分に使えるレベルに達した感じだ。その音はカロッツェリアらしい端正なもので、AVナビとしては十分な解像度と再生レンジの広さを持っている。楽しく元気なアルパインとは音の傾向が異なり、音楽を美しい音色で落ち着いて楽しみたい人に向く感じのサウンドだ。
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