インナーバッフルを固定する
パート1のドアの内張り剥がし作業に続き、スピーカーの固定作業に移る。まずは、インナーバッフルをドアに固定。スバル車用の場合、ウーファーがやや上を向くように、バッフルの厚みが上下で異なっている。ビス留めするポイントは3カ所。バッフルのもっとも薄い部分が上になるように、純正スピーカーが固定されていた穴を利用して付属のボルト&ナットで仮止めし位置決めして他の2カ所にもボルト&ナットをはめ込み、締め込んでいけばいい。スピーカーが若干上を向くよう上下で厚みが異なるインナーバッフル。 |
不要な共振を抑えクリアな音を再生
試しに、鉄のベースからアルミのプレートを分離して、それぞれを鉄琴のバチで叩いてみると、ともにコーンと響く。が、合体したものを叩いてみると、コツという感じの鈍い音がして響かない。これが、バッフルの固有の音を出さないという事であり、それがスピーカーが発生した音だけを再生できるということにつながるわけだ。また、ドアの鉄板は弱いので、スピーカーの振動がフレームを通じて鉄板に伝わり、共振を起こしたり、逆に共振がフレームに伝わって、正確な振動板の動きを妨げたりというケースもあるわけだが、比重が重く固有の共振を抑えた、メタルダイキャスト製のインナーバッフルによって、それを防ぐことができる。
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