カーナビ・カーオーディオ/カーナビの選び方/使い方

"カーナビの実験"でわかったこと(2ページ目)

カーナビ用のグリーン・ツーリズム施設のデータ整備を進めているカーナビGT協議会は、よりよいデータ作りのための実証実験を今年も敢行。それに参加してきた。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

高知市の北、土佐町を調査ドライブ

昨年の実験結果をふまえ、今年はデータの不備や問題点など、アクセシビリティに関する課題を抽出するのがテーマだ。なぜ高知県が昨年に引き続き走行実験の舞台になっているかというと、県の地産地消課が中心となりデータベース化を進めた、GT施設の情報が充実しているからだ。

今回、1日目に僕が担当したのは、高知市の北の土佐町にある3軒の観光農場のアクセシビリティの調査。高知空港でレンタカーを借り、用意したカロッツェリア・エアーナビをセットした後、最初の目的地であるミシマファームのマップコードをエアーナビにインプット。ルート探索を行うと、南国ICから高知道に乗り、大豊ICで降りて早明浦ダム方面に向かうルートが提示される。

//pro-aa.s3.amazonaws.com/aa/gm/article/1/9/4/5/6/1/02.jpg
マップコードで目的地を入力。カーナビでのアクセシビリティを調査
ミシマファームは「道の駅土佐さめうら」に隣接するぶどう園。カーナビのルートは国道439号上で途切れ、目的地はミシマファームにピンポイントでポインティングされているのに、ミシマファームにアクセスする、おそらく私道であろう細い道までは、ルートを引いていない。

「目的地付近で案内を終了」ではGT施設に行けない!?

そのため、カーナビが「目的地付近に到着しました」と案内を終了してあたりを見回しても、目につくのは道の駅だけ。ミシマファームの場所はわかりづらい。巨峰の収穫時期が終わり、園が閉鎖中だったこともあるだろうが、カーナビの案内が終わった地点から、どう案内するかは課題といえる。

//pro-aa.s3.amazonaws.com/aa/gm/article/1/9/4/5/6/1/03.jpg
のぼりや看板をうまく利用した施設にはスムーズに行ける
その点、湖畔りんご園は看板によってうまく誘導している。幹線道路から狭い道への分岐、狭い道同士の分岐など、要所要所に自前の看板を設置しているので、狭い道に入ってからは、カーナビの案内を必要としないのだ。

次ページはカーナビを使ったアクセシビリティの課題と解決法
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます