RSスピーカーは内蔵アンプで鳴らすのにも有利
RSスピーカー特別賞の1店に選ばれたのが、
スーパーオートバックス東京ベイ東雲のメルセデスベンツだ。メインユニットはAVH-P900DVAでスピーカーは、トゥイーターが
TS-T10RS(5万2,500円)、ミッドベースが
TS-M10RS(5万2,500円)、サブウーファーが
TS-W10RS(6万3,000円)という構成。サブウーファー用アンプにはPRS-D7100を使用している。
スーパーオートバックスといえば、いわゆる量販店。輸入車へのオーディオの取り付けはお断り、ましてや高級システムなんて……と思っている人もいるかも知れない。確かに以前はそうだった。しかしここ数年、オートバックスはオーディオのカスタマイズに力を入れており、インストラクターのもとで取り付けと調整の基礎教育を行っているため、技術レベルは専門店に匹敵するレベルまで向上している。中でも東京ベイ東雲店など数店は、専門店にひけをとらないレベルだ。
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アウターバッフルの製作技術は専門店レベル |
内蔵アンプでも十分に駆動できるように能率の高いスピーカーを選んだというこのシステムは、限られた条件の中で、10RSシリーズ・スピーカーのポテンシャルを巧く引き出したもの。レスポンスのいい音は、まさに10RSシリーズの持ち味そのものだ。
調整のスーパーテクニシャンのお店が
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DEH-P910を使用。下段がそれ |
こちらはPRSスピーカー特別賞に選ばれた金沢の
アンティフォンのホンダ・バモスホビオ。デッキはCDメインユニットのDEH-P910。スピーカーはTS-Z131PRS+TS-W10RSで、サブウーファー用のアンプはPRS-D7100という構成だ。
このサウンド・システムの特徴は、DEH-P910のデジタル機能を極限まで活かしたところにある。たとえばDEH-P910のデジタル・クロスオーバーは、AVH-P900DVAよりも急峻なスロープでカットオフできるのだが、その機能を使ってカットオフスロープを-36dB/octに設定。各スピーカーの音が重なる部分を減らしつつ、スムーズに音をつなげるという高度なチューニングにより、高解像度かつクリア、それでいて滑らかかつ自然なサウンドを実現している。
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トゥイーターはピラーに |
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純正グリル内にミッドバスを装着 |
ミッドベースは純正スピーカーグリルの中、パワーアンプはシート下、サブウーファーはラゲッジルームの左サイドに極力ラゲッジ容量を犠牲にしないよう組み込むという具合に、見た目を純正となるべく変えず、なおかつ実用性も重視したインストールも現実的。とくにミッドベースはスピーカーを表に剥き出しにしたほうが、絶対的に条件がいいのだが、純正グリルの中に収めながらもきちんと解像度を出していたのはさすがだ。
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ラゲッジスペースを極力減らさない造り |
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