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音で競う! カーサウンドコンテスト(3ページ目)

9月5~7日にかけて幕張メッセで行われたパイオニア・カーサウンドコンテスト。今年は内蔵アンプクラスが新設されより身近になった。そのコンテストの模様を、内蔵アンプクラスを中心にレポート。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

出場車唯一のフロント3ウェイシステムが見事1位に

内蔵アンプクラス1位に輝いたクルマは、岐阜のラック岐阜モデリスタレインボーモールが製作したトヨタ・ヴィッツRSだ。このヴィッツは内蔵アンプクラスにエントリーしたクルマのなかで唯一のカーシアターシステム。しかもフロント3ウェイ構成なのも、ただ1台だ。

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記念写真の模様。トロフィーを持っているのがオーナーの杉山さん
普段はDVDを見るときにAVH-P900DVAの内蔵アンプを使用し、CDを聴く際にはカロッツェリアxのデッキに切り替えられるようになっているそうで、内蔵アンプクラスだけではなく、カロッツェリアxクラスやカーシアタークラスにもエントリー可能な造り。内蔵アンプクラスにエントリーした他のクルマとは、コストのかけ方が違うが、さすがに中域が厚い音はRSスピーカーのフロント3ウェイシステムならではと感じさせる。

音作りの狙いは「明確なサウンドステージを目の前に展開したい」とのこと。またコンパクトカーながら、クルマの機能をスポイルすることなく、最小限の容量でシステムをインストールしたという。そのような、調整や取り付けの工夫はともかく、課題曲のアカペラのリアリティが最も高い1台だった。

軽自動車の狭さを感じさせないゆとりの音場

このダイハツムーブは内蔵アンプクラス3位に輝いたクルマ。サウンドステーション AV Kansai 神戸が製作したものだ。

システム構成はクァンタムのデュアリスとそっくりだが、フロントスピーカーは13cmセパレート2ウェイシステムのTS-Z13PRS(5万7,750円)、サブウーファーは20cm口径のTS-W10RS(6万3,000円)を使用。車格に見合ったシステムといえるだろう。

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トゥイーターはAピラーに装着
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13cmミッドバスをドアに

サウンドは自然でスムーズ。いい音とは、オーディオの存在感を感じさせず、空間に音楽が実在感を伴って展開するものと僕は考えているが、まさしくそんな雰囲気がある。とくに音量を絞った時でも解像度が保たれていて、通りのいい歌声とともに、しっかりと音楽空間を創り出しているのがいい。ちなみにこのクルマも、取り付け工賃は約30万円強(機器代は別)とのことだ。

次ページは各スピーカー特別賞を受賞したクルマ達
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