?純正ナビは古い?は古い!?
かつて、純正ナビといえば、市販ナビの1~2年遅れといわれた時代もあった。実際、いまでも輸入車のオーナーなどの中には「純正ナビを使ってはみたものの、使いにくいし機能もたいしたことないので市販ナビに替えたい」という人が多いようだ。しかし、ことトヨタ純正ナビに関しては、そんな不満は出ないだろう。とくにハイエンドナビのNHDA-W57G(30万4,500円/地デジチューナーセットは38万8,500円)は、最新の市販ナビも採用していない機能を採用。市販と純正を合わせても、最先端の機能と性能を持つナビなのだから。
マップオンデマンドで地図は常に最新
NHDA-W57Gが持つ最先端機能のひとつ目が?マップオンデマンド?だ。これは最新の地図データを携帯電話でダウンロード(ナビ購入後3年間は無料)し、ナビの地図を常に最新に保つことができる機能だ。6月23日に開通した圏央道の八王子~あきる野区間も7月には地図に載る |
ところがマップオンデマンドなら、新しい道路が開通したら最速で7日後には新しい地図に書き換えられる。しかも携帯電話でデータをダウンロードできる(CD-Rでの書き換えも可能)から、ディーラーにクルマを持ち込むといった手間も無し。クルマの中でほんの数十秒待てば、開通したばかりの道が地図に表示されるのだ。
06年11月に開通した道央自動車道?長万部~国縫?区間。更新前は破線の道路が |
更新後は実線に変わる。更新できる道路は全国の高速&有料道路と自宅周辺80?四方 および目的地周辺10?四方の一般道 |
最先端の?差分更新?技術を採用
この、素早い地図更新を可能にしたのが?差分更新?という最先端の技術だ。従来のナビは地図を更新するのにHDD内のデータをすべて書き換える必要があった。しかし差分更新なら、部分的な書き換えが可能。地図に変更のない部分は元のデータをそのまま残し、新たに道路が開通したエリアなど、書き換える必要がある部分だけデータを更新できるので、データのダウンロード時間も更新時間も短くて済むわけだ。ちなみにこの差分更新を採用しているのはトヨタ(ダイハツも同機種を発売)とアルパインのみ。しかし、アルパインは携帯電話でのダウンロードには対応しておらず、年1回のディスクによる地図更新の時間を短縮することに、差分更新を活用している。したがって、差分更新を?地図の鮮度を保つ?ことに活用しているのは、07年6月末時点ではNHDA-W57Gだけだ。
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