カーナビ・カーオーディオ/カーナビのおすすめモデル

話題のPNDを試す1 クラリオンDTR-P5

メモリータイプのポータブルナビ=PNDが欧米で大人気。その勢いで日本でも続々と発売されはじめた。そんなPNDはカーナビ超先進国の日本で使えるのかを検証。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

ところでPNDってなに?

昨年末から今年にかけて続々と新製品が登場しているPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)。ポータブルナビの一種なのだが、地図データやプログラムの格納に、従来のカーナビのようなCDやDVD、HDDといったドライブメディアを使わず、フラッシュメモリーやSDなどのメモリーカードを使うのが大きな違い。

15.jpg
写真は欧米で人気のGARMIN
コンパクトなシリコン系メディアだからコンパクト&軽量。しかも電力消費が少ないから、充電バッテリーでも楽に4~5時間は使える。おまけにカーナビだけではなくメモリーオーディオプレーヤーやピクチャービューワー、動画プレーヤーとして使える機種もあって、価格も従来ナビと比べると思いっきり安い。というわけで、欧米では、いまやカーナビの主流といえるほど大人気。とくにTomtomやGARMINといったメーカーのPNDの人気が高いようだ。

そんなPNDがカーナビ超先進国の日本で果たして需要があるのか!? は別として、今年に入ってクラリオン、ソニーなど大手国産メーカーが日本国内にもPNDを導入。これから夏にかけてさらに参入メーカーが増えるとあっては、試してみないわけにはいかない。そんなわけで、まずはクラリオンのdrivTraxP5から徹底テストを敢行した。

クラリオン「DrivTraxP5」DTR-P5
オープン価格(実勢価格は5万円前後の見込み)

01.jpg
配線要らずで簡単にクルマに装着できるのも魅力

概要

02.jpg
厚さは22ミリ。しかも198グラムの軽量で携帯性良し
厚さ22ミリの携帯性に優れた薄さが魅力。4.3インチワイドディスプレイを採用したボディは幅×高さは132×90.5ミリで、重量は198グラムと軽い。これでも内蔵リチウムイオンバッテリーで、最大約4.5時間の連続使用が可能。電源供給はUSBによって行い、PCやシガーライターソケット、ACアダプターでできる。

内蔵メモリーは2GBで、OSにはWindowsCEを採用。CPUはSamsungの400MHzのもので、GPSエンジンはSiRF社のStar3を搭載する。地図データとナビアプリケーションはインクリメントP(IPC)が開発。これをベースに、地図色やメニューなどに独自色を織り込んでいる。

クルマへの装着

03.jpg
スタンドは高さ調整不可
クルマへの装着は付属の吸着式スタンドで行うが、この造りはイマイチ。いちおうダッシュボードへ装着するために吸着用ベース板を付属しているのだが、ステーが長く高さ調整ができないので、ダッシュボードへ吸着させると画面の位置が高すぎてドライバーの前方視界を妨げかねない。そのため違反を承知で窓に吸着させざるを得ないのだ。

04.jpg
窓に吸着させるとしっくりくるのだが...
しかも回転方向の調整ができないため、窓が左右方向に湾曲した部分に貼ると、画面の水平を保てない。これは違和感。スタンドの改良だけで改善できる点なので改良を望みたいし、購入者はひと工夫必要になるだろう。スタンドから本体の脱着はワンタッチで簡単だ。

次ページは検索機能を検証
  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます