音がいいAVナビ、ケンウッドHDV-990(2ページ目)

iPodビデオを７型ワイドモニターで楽しめる

内蔵HDDへのデータ転送は50倍速。CD１枚なら約１分

このため同社従来ナビや他社ナビのように、CDを再生しながらHDDに音楽をリッピングすることはできなくなった。が、従来モデルはリッピングした音楽を外に取り出すことができなかったため、ナビを買い換えると同時にせっかくHDDに貯めた音楽も無くなっていた。対してUSB転送方式だと、音楽のライブラリはパソコン内に残っている。長い目でみると、USB転送のほうがユーザーに対して親切といえる。

CD±R/RWやDVD±R/RWの再生にも対応。これらに記録したデータなら圧縮音源のほか、動画再生や静止画表示にも対応する。対応フォーマットはMPEG-1/2、それに画質の良さで人気のDivX。静止画はJPEGだ。またCPRM対応のDVD-RWにも対応。VRモードで録画した地デジの番組も再生できる。しかもワンセグチューナー内蔵。このように、メディア対応力は数あるAVナビの中でもトップと言い切ってもいい。

タッチパネルでビデオを選べばiPodビデオ（第５世代）が見られる

さらに第５世代のiPodビデオの映像をHDV-990のモニターで見ることができるし、タッチパネルで操作もできる。iPodビデオ再生＆操作ができるAVナビは、他社モデルも含めて現時点ではHDV-990とワンセグチューナー無しのHDV-790（213,150円）だけだ。

HDV-990は音がいいカーナビ

音の良さもHDV-990/790の自慢だ。ケンウッドのカーオーディオは、数年前に発売した「エモーショナル・サウンド・シリーズ」あたりから格段に音が良くなっているが、HDV-990/790もエモーショナル・サウンド・シリーズに携わった大熊氏が開発を担当。技術者でありレコーディングエンジニアでもある大熊氏のノウハウを採り入れ、高音質化を図っている。

たとえば無干渉セパレートシャーシの採用だ。通常AVナビは、オーディオ部の基板もナビ部の基板も、ひとつのシャーシに組み込まれている。しかしナビ部は高周波ノイズの発生源でもあるため、オーディオ部に影響し、音質を汚すのは必至。そこでオーディオ部とナビ部、さらにはワンセグ部を独立したシャーシで覆い、他の基板が発生したノイズの影響を排除したわけだ。

ハイエンドオーディオで評価が高いAKM製高性能DACを搭載

また新独立中点回路システムやオフセット・デュアル・ディファレンシャルD/Aシステム、192kHz/24bit AKM製D/Aコンバーターなどの高音質技術を採用。さらにレコーディングの現場で培った耳をもとにサウンド・チューニングを施し、高音質カーナビに仕上げていった。


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