クリアで引き締まった音に変わった!
さて気になるのは音がどう変わったかだろう。それは交換前と交換後の車内音響特性を見てもらえればわかりやすいと思う。純正スピーカーでは2kHzより高い周波数帯域の音圧レベルががくんと落ち込んでいるのに対し、サウンドアップグレードキットに交換後の音は、20kHzまでほぼフラットに高域側が伸びているのがわかる。そのため、ヌケがよくクリアな音に変わる。純正スピーカーの車内音響特性。2kHz以下のレベルが落ちているのがわかる |
サウンドアップグレードキットに交換後はこの通り。20kHzまで高域が伸びている |
また、音響特性のグラブではわからない部分だが、全体的に音が引きしまる。特に低音のしまりが向上する。オーディオ専門誌などでよく使われる「音が引き締まる」という表現が抽象的なのでわかりづらいという方に説明しておくと、平たくいえば解像度が上がるということ。低域側の解像度が上がると、ベースなどの低音楽器の音程がはっきりと聞こえるようになる。そのため、音楽がより躍動的に聞こえる。つまり音楽が、ノリよく生き生きと聞こえるってことだ。
オーディオグレードアップの第一歩はスピーカーから
繰り返しいうようだが、オーディオのグレードアップの第一歩は、クルマやホームを問わず、まずスピーカーから。カーオーディオをグレードアップしようと考えると、まずはデッキに目がいく人が多いようだし、実際、オートバックスなどの量販店に行っても、目に付くところにはデッキが展示されている。しかし同じ価格帯の何台かのデッキを聞き比べてみても、いまいち音の違いがわかりにくいものがあったりするのも確か。それに比べて、スピーカーはそれぞれ音が変わるのが明らかにわかるほど、音の違いがはっきりしている。
BMWもそうだが、いま純正デッキはどんどん交換しにくくなっているのが現状。しかし、程度の大小はあれ、純正オーディオの音に不満を持っている人が多いのも事実。ならば、まずはスピーカー交換からオーディオのグレードアップを始めてもらいたい。
【関連リンク】
・ボストンアコースティクス
・a/tack(エイタック)
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