もうひとつのキーワードはOEMインテグレーション
アルパインPXE-H650は純正デッキを残したまま音質向上を実現できる |
OEMインテグレーションとは耳慣れないことばだが、要するに純正オーディオと市販アンプ&スピーカーの統合を図ってサウンドをグレードアップするアイテムのこと。最近はクルマの電子化やインパネの一体デザイン化が進み、純正デッキの交換が難しいクルマが増えているが、そんなクルマのオーディオも、これらのアイテムを使えば、あまり大がかりな改造をせずにグレードアップが可能になる。
この分野では、昨年、ヴィークル・ハブ・プロを発売したアルパインが一歩先を進んでいるが、今年もPXE-H650というモデルを発表した。ヴィークル・ハブ・プロは、音質のグレードアップを図るというよりも純正システムに外部の多彩なメディアをプラスできるというものだったが、PXE-H650は音質向上を狙ったもの。全指向性マイクで測定した実測値をもとに、antEQとMUltEQやタイムコレクションでフラットな音響特性と理想的な音場を自動的に創り出すという優れものだ。
ケンウッドは多彩なメディアと純正システムを統合
ケンウッドのKOS-V1000は多彩なメディアを接続可能 |
ロックフォードのデモカー。これでもデッキは純正のまま |
純正オーディオの交換が難しくなっているとはいえ、純正システムのままで満足できるかといえば、そうでもないのが現状。今後ますます、純正デッキをベースとしたオーディオのグレードアップは盛んになってくるはずだ。
次回もCESレポート第二弾。海外ブランドの注目製品を中心にお伝えします。