昨今の純正オーディオ事情
かつては純正オーディオを取り外して市販機器に交換する作業は、比較的簡単にできたのだが、最近のクルマは市販カーオーディオへの交換が難しくなっている。というのも、最近のクルマは、高級車を中心にカーエレクトロニクスが複雑化しているからだ。純正ナビのモニターは地図を表示するだけではなく、エアコンなどのコントローラーとも連動しているし、高級車になるほど電子制御が複雑化し、純正ナビ&オーディオを外すと、動かなくなるクルマさえある。
また、それほど電脳化されていないクルマでも、インテリアのデザイン性を重視して、本来の1DINサイズ、2DINサイズという規格から外れた専用サイズの純正オーディオが装着されているケースもある。
それでも、プロショップに依頼すると、オーディオ交換やナビ交換にも応じてくれるのだが、作業が大がかりになるため、取り付け工賃が跳ね上がってしまう。これでは、純正オーディオの音に不満があっても、おいそれと市販モデルに交換するというわけにはいかない。
そんな不満を解決するアイテムが、アルパインのヴィークル・ハブ・プロ、VPA-B222(52,290円)。それほどコストをかけずに、純正システムと市販機器を連動させ、メディア追加とサウンドクオリティの向上が可能な、画期的なアイテムなのだ。
純正システムにメディアを追加できる
ヴィークル・ハブ・プロを使えば純正システムを活かしたまま、iPodを始めとしたメディアの追加と音のクオリティアップができる |
ニッサン・ムラーノへの接続例。映像入力切り替えユニットは別売りで車種別に用意される |
次ページは、デモカーのZ4を紹介。