輸入車/注目の輸入車試乗レポート

オーナー訪問No.16 山内さんとフォードGT(4ページ目)

全世界で4600万本以上を売り上げた「グランツーリスモ」シリーズ。その生みの親である山内一典さんの愛車は、フォードGT、ポルシェGT3、メルセデスSL 55 AMGなど、そうそうたるラインナップだ。

執筆者:松本 明彦

楽しみな「グランツーリスモ5」

この他にも、別の場所に保管してあるS2000は、「いくらパフォーマンスが高くても、たとえばブレーキが効かなくなり、サーキットを数周で走れなくなるクルマはダメです。その点、S2000はバランスのいいクルマです」とその選んだ理由を語る。ロールケージを入れ、ボディを補強し、それでいて車重は930kg!「軽くしていったらどうなるか、興味があったんです」ボディ外皮はカーボン!ノーマルより300kg!以上軽量なのだ。「スーパー耐久を超えて、GT300のレベルです」。

実は取材前日にも、山内さんはサーキットを走っている。「昨日はフォードGTとZ33、S2000を筑波で走らせました。ボクだけじゃなく、年に一度の会社全体でのサーキット走行会です。普段バーチャルで仕事をしているエンジニアやデザイナー達スタッフにも、リアルなサーキットを見せ、実際に走らせて実体験をしてもらいたい」。もちろんスタッフへの福利厚生もあるのだろうが、「グランツーリスモ」のリアリティーは、こんなところからも来ているのだ。

取材前日も会社全体で、サーキットでの走行会。当日の車載カメラの映像を見ながら、スタッフと談笑する山内さん(左から3人目)。

中二の頃から映画作りをしていた山内さんは、既に学生時代からモーターショーやCMのCGを制作していた。その一方で「メジャーでありたい」と考える彼は、「日本にいて映画つくりをする不毛さ」も感じていた。ソニー・ミュージックエンタテインメントに入社し「ミュージシャンのPV(プロモーションビデオ)でも作りたい」と思っていたところ、最初に「自由にゲームを作りなさい」と言われる部署に配属される。そして「モータートゥーン・グランプリ」を経て「グランツーリスモ」が生まれる。

スタッフに話しかける山内さん。最終チェックも、山内さん自らが行う。

今回実現した「グランツーリスモHDコンセプト」でのフェラーリの登場は、「フェラーリ社の方から『コンタクトを取りたい』と言ってきてくれました。会ってみると担当者が『グランツーリスモ』のファンで、あとはとんとん拍子に話は進みました」。

「目標に向かって突き進む人」は、スタッフの山内さんへの評だ。次の「グランツーリスモ5」も楽しみだ。

「目標に向かって突き進む人」は、スタッフの山内さんへの評だ。「記号性のあるものは嫌い」という言葉からは、「他人ではなく、自分の基準で判断する」人であることも想像できる。お会いしてみてもポジティブでプラスのオーラを感じる、カリスマ性のある人だった。クルマの挙動など「グランツーリスモ」の最後のチューニングは、絶対に山内さんご自身がするという。そんな山内さんが作る次の「グランツーリスモ5」なら、どんな驚きを見せてくれるか今から楽しみだ。

(写真・文 松本明彦)

<関連リンク>
・「グランツーリスモ」グローバルサイト
・ポリフォニー・デジタル
・ソニー・コンピュータエンタテインメント
・ステイタスカーオーナー訪問

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