輸入車/注目の輸入車試乗レポート

ハイテク&ハイクォリティー レジェンド

居心地のいいハイクォリティーなインテリアに、SH-AWDやインテリジェント・ナイトビジョンシステムなどのハイテクノロジーを装備したクルマが、ホンダ レジェンドだ。

執筆者:松本 明彦


紡錘形のボディデザイン

ホンダ レジェンドは、アメリカではアキュラRLとして発売されている。

ホンダ レジェンドは、アメリカでは高級車ブランド、アキュラの最高級車種RLとして発売されているクルマだ。日本でのライバルは、クラウンやフーガの上級車。アメリカでのライバルは、メルセデスEクラス、BMW5シリーズ、レクサスGS、インフィニティMなどだ。そのサイズは、4930×1845×1455mm(全長×全幅×全高)と、Eセグメントとしては、やや大柄なボディだ。

4930×1845×1455mm(全長×全幅×全高)と、Eセグメントとしては、やや大柄なボディ。
ライバルは、日本ではクラウンやフーガの上級車。アメリカでは、メルセデスEクラスやBMW5シリーズ。

そのデザインは、高級車の押し出しの効いた風貌というよりは、質の高いスポーティーさを前面に出す。このクラスの中でも、デザインのスポーティーさはトップクラス。スラントの効いたボンネットフードとノーズ、Aピラーからボンネットを通り、グリル脇からバンパー下に流れるライン、五角形のグリル、つりあがった目などが、前進感を強調する。タンブルフォーム(ボディ上屋の内側への倒れ込み)も十分絞られ、プランヴュー(平面図)のボディ前後の左右への絞込みも大きい。ボディそのものが、まるで後ろも絞られた砲弾や紡錘形のようだ。

紡錘形のボディデザイン。
ボディ後部も、グッと絞られる。

この基本造形に加え、美しい段差のないフラッシュサーフェイスのサイドガラスとピラー、ヒドゥン(隠れた)式ワイパー、フロアアンダーカバーなどにより達成した優れた空力性能は、小さな風切り音だけでなく、最適な前後のリフトバランスも実現させた。

サイドウィンドウはピラーと面一(つらいち《段差のない》)だ。
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