輸入車/注目の輸入車試乗レポート

理想主義のアストンマーティンDB9

流れるようなスタイリングで、クラフトマンシップと最高級の素材を使い、注文生産で一台一台ハンドメイドで作られるアストンマーティン。そのDB9ヴォランテの魅力とデザインを、美しい写真でご紹介します。

執筆者:松本 明彦


流れるようなスタイリング

流れるような美しいスタイリング。

アストンマーティンのDB9は、6L V12 最高出力450psのエンジンを積み、4710×1875×1270mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2740mmの大型の2ドアクーペGTだ。そしてそのコンバーチブル版がヴォランテ。DB9はヴォランテでも、流れるような美しいスタイリングを見せてくれる。

丸く盛り上がったフロントフェンダーは、ショルダーラインに溶け込み、リアフェンダーで再び力こぶのように盛り上がる。そのリアフェンダーは、ヴォランテでも弧を描くルーフラインのキャビンが後方で左右に絞られるため、その張り出しがより強調される。しかしその造形は、全て滑らかにつながり、よどむことなく美しく流れる。

どの角度から見ても、流れるように美しいフロントフェンダー。

フロントのオーバーハングは長く、リアのオーバーハングは短いプロポーションは、前進感とGTスポーツカーとしての俊敏さを強調。この辺りは、長いフロント&リアオーバーハングで、上品でたおやかなスタイリングとトランク容量の確保を実現した、同じフォードのPAG(プレミア・オートモーティブ・グループ)のジャガーXKとは異なる。

DB9のデザイナー、ヘンリク・フィスカーは「そのボディは、美しい筋肉を持ったアスリートのような優美な曲線を描いています」と語る。

グッと後退角の付いたヘッドランプは、DB9のデザインの最大の見所の一つ。フロントフェンダーの、カットラインや接合ラインを不要としたその「シングルカット」ヘッドランプ開口部は、ハンドメイドならではのものだ。

グッと後退角の付いたヘッドランプが、デザインの最大の見所。このヘッドランプの開口部は、ハンドメイドだからできたデザイン。

そして独特の形状の金属製のグリルやフェンダー上のサイドストレイカー、Cの字のテールランプなどのデザインアイコンは、アストンマーティンであることを特徴付ける。

おなじみのフェンダー上の、金属性のサイドストレイカー。しっかりとドアまで伸びる。
Cの字型のテールランプは、LED。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます