整備は信頼のメカニックに
2つの立体を1つのボディに高度な造形力で、綺麗にまとめている。レースのために作られた、機能的なボディデザインだ。 撮影:松本明彦 |
フロントフェンダーからドア、フロントボンネットからショルダーに続く2つの立体をエアインテークで繋ぐ形は、一見複雑に見えるが、実に高度な造形力で綺麗に破綻なくまとめられている。前後の極めて短いオーバーハング、2mに迫る全幅と相まって、スポーティーで迫力のある存在感を見せ付ける。
イタリア車の整備工場「ガレージ岡田」にて。手前が岡田さん、奥がTさん。オスカ、アバルト等、レアなイタ車が並んでいる。 撮影:松本明彦 |
取材日はこのマセラッティバルケッタを整備をしている、厚木市のイタリア車の自動車整備工場「ガレージ岡田」(Tel.046-226-6166)に伺った。Tさんと「ガレージ岡田」の代表でメカニックの岡田さんは、もう十数年来のお付き合いで、以前からイタ車は岡田さんにお願いしているそうだ。「ガレージ岡田」に着くと工場内には、オスカ1600フィソーレ、アルファロメオGTA、アバルト850TC等マニア垂涎のクルマ達が所狭しと並んでいる。入り口に見えるのは、1967年型マセラッティ クアトロポルテだ。メカニックの岡田さんから見た、マセラッティバルケッタの魅力は「量産ではない、手がかかった専用部品で作られています。言ってみれば競技車なので、整備性も意外といいんです」。現在ナンバーもついて、このクルマは公道も走れるのだ。