若々しい大和魂で日本の頂点を目指したマジェスタ
高級車にふさわしい静粛性を求めるため、新開発の素材を数々投入。それらで振動・車室内で発生する音・砂はね音・ロードノイズ・エンジン透過音・風切り音などあらゆる音を低減し、結果クラウンロイヤルはもちろん、ドイツの高級車よりもアイドル時の会話はしやすいと謳っています |
2004年7月にデビューした旧型クラウンマジェスタ。新車時価格はAタイプが567万円、Cタイプが609万円、4WDのCタイプi-Fourが637万3500円でした。プラットフォームは“ゼロクラウン”と共用ですが、電子制御式エアサスペンションを全車標準装備しています。まぁその乗り心地といったら! ただでさえ定評のあるゼロクラウンのシャキッとした味に、日本人らしいはんなりとした風味をプラス。しかも、走りたくなったらスポーツモードを選べば、V8 4.3Lをふぉぉ~んとばかりに唸らせてワインディングを駆け巡ることだって出来ます。
同じエンジンを載せた3代目セルシオが、2006年6月にレクサスブランドのLSとして新たな道を歩み始めたことで、この4代目マジェスタはついに名実ともにトップ・オブ・トヨタの座を射止めます。とはいえ、もともと世界を目指していたセルシオに対し、トップ・オブ・ジャパンを志していたマジェスタですから、セルシオがいようがいまいが、最初から「日本を代表するクルマ」として開発されていました。
クラウンアスリートやロイヤルとの見た目での大きな違いと言えば、やはらマジェスタ伝統の縦型リアライト。LEDを使ったそのライトの点灯時まで、奥行き感と高級感の演出が計算されています。またクラウンアスリート&ロイヤルより前後オーバーハングを延長して、伸びやかさのあるデザインとなっています |
こうした最先端技術や豪華装備、さらにはスタイルは、2009年3月に現行型が登場して1年経った今もなお、魅力的です。ましてやそれが新車時の1/3くらいで買えるのであれば、同価格で買える、ちょっと高年式で少し走行距離の少ないクラウンロイヤルやアスリートよりは、お買い得ではないでしょうか。
150万円以下でも狙えるようになったクラウンマジェスタ。旧型となり、中古車になってもなお「日本を代表するクルマ」であることは間違いありません。次ページでさらにその魅力を見ていきましょう。