ピッキング・泥棒の対策/ピッキング・空き巣を防ぐ

中高年一人暮らしに必要な防犯対策は?(2ページ目)

若い女性の一人暮らしだけが危険なのではありません。中高年であろうと、住まいの防犯対策は必要です。今ある住まいの防犯対策でまず実行したいのが玄関ドアの錠前の増設です。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド


いまだにワンドア・ワンロック?

ツーロックが安心

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侵入窃盗被害はどんな地域でも発生します。とくに古くからある住宅街などは築年数の経った建物が多く、玄関ドアの錠前も古いままの場合は狙われやすくなります。最近では室内錠として使用される「ドアノブに鍵穴のついた錠前」タイプも古い住宅街などではいまだに見かけます。中高年の住まいが心配なのは、このように新しく性能のいい錠前に交換しておらず、ピッキングやサムターン回しなどの手口に弱い錠前をそのまま使い続けている点なのです。

マンションなどの集合住宅にしろ、一戸建住宅にしろ、どの住まいにも必ずある玄関ドアなどの人が出入りする場所は「泥棒の侵入口」すなわち、外の危険を招きいれる場所でもあると認識しましょう。泥棒からすれば、たとえば何軒かの家が並んでいてどの家に侵入しようかと考えたら、「ワンドア・ツーロック」の家より「ワンドア・ワンロック」要するに、錠前を2つ壊すより1つだけを壊して侵入するほうが簡単ですから、錠前が一つのお宅のほうが侵入しやすいと考えるでしょう。

 

安全経費は必要経費

面付錠なら安全

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タダではない防犯対策ですが、費用のことを考えるなら、納得のいく数式があります。「損害+防犯対策費>防犯対策費」つまり、侵入被害の損害プラス防犯対策費用より、被害を未然に防ぐ防犯対策費用だけで済むほうがお得だということです。たとえ金品などの実害を受けなくても、「泥棒に侵入された」という心の傷は取り返しがつきません。お金に換算できない被害をこうむることになるのです。

この点からも、「将来的に侵入被害を受けなかったかもしれない>今、防犯対策をしておく」ほうが、被害を未然に防ぐ可能性が高くなるというプラス効果もあります。取り付け業者により金額に差はありますが、仮に3万円かかったとしても、5年間使用すれば一日当たり16円弱です。長く使用すればするほど一日当たりの費用は安くなり、お得です。缶飲料を1本飲むよりはるかに安く、住まいの安全レベルが上がるのですから、安全にかける費用は必要経費と考えるようにしましょう。

「それではもう一つの錠前を取り付けよう」と思っても、さてどこに頼んだらいいのやら……と、情報にいまひとつうといのも中高年の特徴かもしれません。タウンページを見るとたくさんの鍵ショップが出てきて今度は迷ってしまいそうです。そこで、もっとも確かな手段が、「鍵メーカーのお客様相談室」に問い合わせることです。電話一本で、お近くの鍵取り付け業者を紹介してくれます。メーカーさんからの紹介ということで安心度もプラスされるでしょう。

【関連サイト】
■美和ロックホームページ

■美和ロックお客様相談室


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