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半額以下から狙えるM・ベンツCDI(2ページ目)

エコカーブームの中、M・ベンツから新しいディーゼルモデル・E350 BlueTECが販売されました。その旧型にあたるE320CDIも依然根強い人気と思いきや……お買い得です!

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

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5.5Lモデルよりも大きなトルクが魅力

M・ベンツ Eクラスセダン E320 CDI アバンギャルドS  内装
本革で巻かれたシフトノブはアルミ製、ブラックバードアイのメープルウッドパネルを用いた室内など、さすがは高級車というインテリア。スピーカーは9つ、VICS/ETC対応ナビや、クルーズコントロール、電動チルト&テレスコ、左右独立オートエアコンなど快適装備は十分備わっています
そもそも1936年に世界初のディーゼル乗用車を発売したのはM・ベンツ。日本においても長年にわたり、ディーゼルモデルを投入してきました。そして2006年、コモンレール直噴ディーゼルターボエンジンを搭載したCDIを日本でも販売開始したのです。長距離を走ってもほとんど給油する必要がないことや、環境に良いというイメージもあり、800万円超する価格でも人気を博しました。

しかし、このCDIの特徴は、なんといっても「長距離を走っても疲れにくい」ことにあります。3LのV型6気筒DOHCのディーゼルターボエンジンは、最高出力こそ211psと普通ですが、最大トルクは55.1kg-m。これを2400回転で達成するのです。ですから100km/h巡航では1500rpm程度しか回りません。まさに「ペダルに足を乗っけておく」だけで、スーッとどこまでも(燃費が良いので途中の給油をほとんどしなくて済むので)行くことができるのです。

ちなみにこの55.1kg-mは、5.5LのV型8気筒を積むE550の54kg-m/4800rpmより大きい数値です。それをE550よりもグッと低い回転数で叩き出します。足を乗せておけばスーッと進むだけでなく、ひとたび踏み込むとそれはそれは……という加速力を発揮してくれます。

M・ベンツ Eクラスセダン E320 CDI アバンギャルドS  エンジン
新型に備わるBlueTECはありませんが、それでも酸化触媒、高性能粒子状物質除去フィルターを採用することで、ガソリンエンジンより少ないCO2排出量と、NOx・PM法をはじめとする日本の排出ガス規制に適応しています
もちろん、ベースがEクラスであるということも、運転が疲れない一因です。どこまでもフラットライドな乗り心地、過敏すぎない、とはいえ緩慢でもないステアリング……一度乗ると、その乗り味以外我慢できない!という体質になってしまう人も多いのです。

さて、先日登場したBlueTECはというと、同じ3LのV型6気筒DOHCディーゼルターボエンジンを搭載しています。最高出力も最大トルクも同じです。7速AT(7G-TRONIC)も同じです。違うのは、ディーゼル排出ガス処理システム「BlueTEC」が備わったこと。これは排出ガス中のNOxと粒子状物質、さらにCO2も低減してくれるというもの。つまり、さらに環境に優しくなったわけです。このため2009年10月に施行されたポスト新長期規制もクリアしています。

「じゃあクリアしていないCDIはどうなるの?」という方もいらっしゃるでしょうが、ご安心ください。このポスト新長期規制は新車の販売に対して行われる施策であって、すでに販売されたCDIには関係ありません。これから中古車として購入しても全然走ることができます。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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