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海外旅行保険(2ページ目)

海外旅行先での病気やケガ、盗難など被害にあったときに補償してくれるのが海外旅行保険です。出発前のわずかな負担が、いざというとき役立ちます。転ばぬ先の杖・海外旅行保険のイロハを特集します。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

海外旅行保険は基本契約+特約が基本 

海外旅行保険には、基本契約と特約とがあります。特約だけの申し込みはできず、必ず基本契約に付帯するかたちで申し込みをすることに決められています。そして保険会社が推奨する「おすすめプラン」のほとんどが、基本契約と特約の一部がセット(自動付帯)の商品構成になっています。セットプランの場合、基本契約はフルカバーが原則で、付帯内容も充実しているのが特徴です。

基本契約において特に重要なのは、治療費用と賠償責任、そして携行品の3点です。とりわけ治療費用は外すことができないケースが多く、その逆に、死亡においては傷害・疾病ともに外すことが可能な保険商品もあります。もしも本当に不要であれば、死亡した場合の補償は外して契約することも可能で、その分、保険料を抑えることができます。必要な補償内容を組み立てるスタイルの保険商品、いわゆるオーダーメイド型・セミオーダー型のものであれば、これら要望に応えてくれます。

またセットプランであっても、航空機寄託手荷物や航空機遅延、入院一時金などの特約事項は、付帯するかどうかを選べるのが一般的です。保険期間や渡航先によりますが、せいぜい1週間程度の海外旅行であれば、いずれの補償も保険料は数百円から数十円という小さい単位。ご自身の立場、家族構成、万一のことなどを鑑みて、必要であれば付帯するようにします。 

海外旅行保険はセット販売されるのが一般的

空港ショッピングより優先したい海外旅行保険の申し込み

空港ショッピングより優先したい海外旅行保険の申し込み

上述したこれら補償内容のなかでも、重要なものを組み合わせたレディメイド型の保険商品をタイプ別に販売するセット売りが、海外旅行保険では一般的です。こうしたセットプランの場合、具体的には契約タイプが
スタンダードタイプ、エコノミータイプというように、パンフレットに複数並列表記されています。

タイプ別の保険を選ぶとき、パンフレットの中央部分には、保険会社がもっとも薦めるプランが目立つように掲載されています。補償が厚すぎず薄すぎず、料金的にも中程度を「おすすめプラン」としています。特に混雑した空港の保険会社カウンターで申し込む場合、期間と渡航先を申告すると、一覧表のなかでもスグに目に留まるよう、おすすめプランは囲み表示されています。

保険契約時には、重要事項等説明書が手渡されます。わからないことがあれば、説明をよく聞いてから申し込むようにしましょう。
 

海外旅行保険を安く抑えたい

自分で必要な補償を任意に抽出して組み立てるオーダーメイド型やセミオーダー型の保険商品は、海外旅行保険を安く抑えたいひとに向いています。クレジットカードの付帯保険など、すでに他の保険に入っている場合、追加でいくつかの補償をうけたいときにも便利です。ただし最低限、選ばなくてはならない補償項目があります。先述したとおり「死亡に関する補償は極力外し、その他を手厚くしたい」などの要望を伝えること。それによって保険料の総額を安く抑えることが可能です。

たとえ1泊2日や宿泊なしの弾丸ツアーであっても、海外旅行に保険は欠かせません。卒業旅行やバックパッカーなど予算を抑えたい旅であっても、保険は必ず入ることです。
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