この10月から自動車NOx・PM法が改正され、東名阪の三大都市圏では、事実上ディーゼル乗用車の新規登録が出来なくなるって知ってました? 1ナンバー車や4ナンバー車も対象なので、一般ユーザーが購入するクルマはほとんどすべてが対象内です。

規制に関しての詳細はカーセンサーnetの記事、「どうなる!?ディーゼル車」などをご参考いただきたいのですが、その規制を受けて現在三大都市圏ではディーゼル車の相場が暴落中。ですが、今回の記事ではそのディーゼル車の購入を提案したいと思います。
根拠は大きく3つ。

【その1】
そもそも規制は不完全であり、ディーゼル車(特に乗用車)を規制したからといって環境問題の根本は変わらない。
【その2】
ディーゼル車の相場が下落して買い得な状態が発生している
【その3】
よく考えれば最大であと9年間、そうでなくとも5年間は乗れる物件が多く存在する

まず【その1】に関して。

専門家ではないので一部主観を含みますが、私が8年ほど前にディーゼル車による環境汚染に関して取材したときの結論は
「単純にディーゼルエンジン、さらには黒い排気ガスを感情的に悪者扱いするのは『木を見て森を見ない』状態に過ぎない。燃料費をケチって粗悪油を使う一部の悪徳運送業者や、石油元売会社に対して軽油中の硫黄分を減じるといった抜本的な対策を要求しない行政にこそ本質的な問題がある。自動車メーカーはディーゼルのメリットを生かし、デメリットをなくすために大変努力しているし、ガソリンエンジンが環境に優しいのかというと決してそうとばかりもいえない。つまり軽油をガソリンに置き換えるだけでは問題はなくならない」
というものでした。

その後、石原都知事による「ペットボトルに入れたススを振り回す」パフォーマンスでディーゼル悪者論が一気に趨勢になってしまいましたが、規制地域が全国すべてではないなど、未だに私は今回の法改正に違和感を感じています。
例えば運送業者が規制地域外に法人を登記して規制地域内でディーゼル車を走らせることは「合法」になってしまうなど、臭いものにフタをしただけのような印象をもっているのです。

もちろん私自身は、環境問題は地球規模で対策が必要であると言う認識は強く持っていますし、PMによる健康被害にも十分配慮する必要があると考えています。自動車もやがては化石燃料の使用が無理になるのだろうとも。ですが、今回の規制内容を考察するに、法律を作る以上は小手先の対策ではいけないという気持ちの方が強いです。

次に【その2】に関して。

一例ですが、ハイエースのディーゼルエンジン車の買取価格が、今年の初めから比べて50万円も一気に下落しているという話を聞きました。当然売値にも反映されていると考えていいでしょう。また、消費者も不勉強で「10月からすべてのディーゼル車に乗れなくなる」という誤った情報をもっている人も多く、とにかくディーゼルを敬遠する=人気が落ちる=相場が下がるという循環が発生しているようです。ま、だからこそ狙い目が生じるんですけどね。


そして【その3】の「まだ乗れる」に関して。

今回の規制では、すでに市場に出回っているクルマに対しては猶予期間があって、簡単に言うとそのクルマを最初に登録した日から9年間は乗りつづけられるのですね。なので、4年落ちとなる平成10年式のディーゼル車を購入すると、今から5年後、平成19年の車検満了日までは乗れるのですよ。

通常、中古車市場でのクルマの寿命は10年間程度ですから、なんてことはない、規制があってもなくても5年後に手放すときにはほとんど査定はつかないでしょうし、だったら5年限定と割り切って買う、という選択も大いにアリだということです。

もちろん、年式が古い物件ほど乗れる期限が短いので、例えば平成7年式(7年落ち)の物件だとあと2年しか乗れませんが、50万円程度で購入して2年間で乗りつぶすという考えならそれでもいいでしょうし、逆に1年落ちの平成13年式をあと8年間大事に乗りつづけるというつもりならそれもまたよし。

数年乗ってから別のクルマに乗り換える前提だと、さすがにその頃には売ろうにも値がつかないと覚悟したほうがいいですが、世間が言うほど避けるべき存在ではないと思っています。興味のある方、買うなら皆がそのことに気が付く前、まさに今が狙い目ですよ!
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。