お金持ちにはちょうどよいSUVでしょう
Mクラスの試乗はML500とML350に1時間半ずつじっくり乗った上、ドイツ村の中に設けられた特設のオフロードコースで5種類のセクションにチャレンジする設定。高速から市街地、オフロードまださまざまなシチュエーションで乗ることができました。外観は写真で見ると先代に似ているが、実物は進化している |
走りに関しても、ML500、ML350とも従来のアメリカ車的な走りではなく、メルセデス・ベンツらしい走りを得ています。特に比較的リーズナブルな価格が設定されたML350が好印象を持てるもので、V型6気筒3.5Lと7Gトロニックとの組み合わせは、Mクラスでも滑らかで力強い走りを実現しています。乗り心地についてはSUVということもあってかなり柔らかめですが、サスペンションがしっかりストロークしてオフロードでの走破性も十分に高いものがありました。
アメリカのアラバマ工場で生産されるMクラスなので、ボディが大きくなるのは仕方ありませんが、全幅が1900mmを超えるところまで行くとさすがに日本では使いにくいシーンが多いかも知れません。またML350でも700万円に近い価格はMクラスが格段に良くなると同時に、かなり遠いところに行ってしまったような印象もあります。資金的に余裕のあるユーザーには魅力的なプレミアムSUVになると思います。