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アウディA6に追加されたステーションワゴン アウディA6アバント試乗記(2ページ目)

昨年7月に発売されたアウディA6にステーションワゴンのアバントが追加されました。セダンをベースに、ワゴンらしい使い勝手を実現したモデルです。

執筆者:松下 宏

3.2よりも2.4リッターのほうがコストパフォーマンスは高い

V6の2.4リッターエンジンは177ps/23.4kg・mを発揮。最も小排気量だが、意外に元気に走ってくれる。
最初に試乗したのは2.4です。搭載エンジンはV型6気筒の2.4リットルですが、このモデルだけがFF車で無段変速のCVTであるマルチトロニックと組み合わされています。2.4リットルエンジンの動力性能は130kW/230N・mですから、このクラスでは平均よりやや上といったレベルです。ほかに3.2リットルや4.2リットルエンジンを搭載することを考えると、2.4ではどうかなという印象を持ちながら試乗したのですが、なかなかどうしてこれで十分という印象を与えます。

しかも驚かされたのは車両重量を見た後です。このクルマは車両重量が1750kgもあって、相当に重いのです。にも関わらず一定の元気さを示してくれたのは、CVTとの組み合わせもうまくできていたからでしょう。試乗車にはオプションのステアリングスイッチなどもついていて、7速マニュアルモード付きのCVTをスポーティに走らせることも可能でした。

2.4に比べると3.2クワトロは、188kW/330N・mと動力性能では大きく勝るものの、走りのフィールについてはそれほど大きな差が感じられませんでした。これはクワトロが4WDシステムのためにさらに重くなっていることなども影響しているのでしょう。

3.2リッターV6エンジンは255ps/33.6kg・mというスペック。クワトロになるので2.4と比較してそれほどのパワー差は感じない
車両重量は1870kgと100kg以上も重いのです。V型6気筒3.2リットルエンジンなら走りに不満が生じるようなことはありませんし、クワトロにはクワトロの良さがあるので単純に2.4をお勧めすることにはならないのですが、3.2クワトロと2.4というのは、100万円以上の価格差も含めて考えるとかなり悩ましいものになります。

ちなみに2.4は消費税込みの本体価格ベースで586万円で、3.2クワトロは726万円の設定です。実際にはこれに数十万円のオプションを追加し、さらに諸費用を含めるとトータルでは100万円くらいはプラスした予算が必要になります。それを考えると、とてもではありませんが簡単に買えるクルマではありません。

関連サイト
アウディA6アバントオフィシャルサイト
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