毎年3月にバンコクで開催される国際モーターショーはアジアで東京に次ぐ規模と歴史を誇っています。ワールドプレミアと呼ばれる世界初公開のクルマこそ少ないのですが、日本では見ることのできないアジア専用車がいろいろ出品されるほか、欧米のメーカーの新型車は日本より先に公開されることもしばしばです。バンコクの会場で見かけたクルマをレポートしましょう。
●トヨタ・ハイラックスヴィーゴ
IMVの主力モデルとなるのがハイラックス・ヴィーゴ。タイではこれまでもハイラックスを販売してきたためその名前を冠していますが、全面的に新しく開発されたモデルです。ピックアップトラックとしてシングルキャブ、エクストラキャブ、ダブルキャブの3種類のボディが設定され、駆動方式もFRと4WDの両方が用意されています。
●トヨタ・フォーチュナー
IMVの中でSUVのボディを持つのがフォーチュナー。プラットホームがフレーム付きボディであるため、床面が高くなるのはやむを得ないのですが、悪路走破性と多人数乗車を両立させたモデルとして、新興市場では大きな可能性を持つクルマです。
●トヨタ・イノーバ
IMVのミニバンとして東南アジアではインドネシアで生産されて各国に輸出される3列シート車がイノーバ。インドネシアではキジャン、フィリピンではFXタマラウなどと呼ばれています。インドネシアからタイへ輸出されていますが、最近ではミニバン市場が盛り上がりつつあるので、注目されているモデルです。