中間グレードのA170エレガンスの充実度が高い
メルセデス・ベンツのAクラスが新型車に切り替わりましたが、媒体向けの発表会も行われず、資料が配布されただけだったりしたためでしょうか、あまり話題にのぼることもなく、静かに潜行しているような印象があります。メルセデス・ベンツにとっては、新しいユーザーを開拓するための重要なモデルであるはずですが、その割には力が入っていないような印象を与えています。ミッションにCVTを採用し、走りの質感を高めた新型Aクラス |
同じエンジンを搭載したA170エレガンスの価格は288.75万円で、消費税抜きの本体価格ベースで考えると35万円ほど高くなります。これによる装備の違いはアルミホイール、フロントフォグランプのほか、レインセンサー、オートライト、照明ミラー付きサンバイザーなどといったところが追加され、エアコンも上級仕様のクライメートコントロール(左右独立調整のオートエアコン)になります。ほかに注文できるオプションの有無なども加わりますが、安全装備には何の差もありません。クルマを実質本位で選ぶユーザーにはA170で十分ですし、充実した快適装備と合わせて手に入れたいと考えるユーザーにはA170エレガンスがお勧めということになります。
A170やA200のエレガンスなら木目パネルを採用した高級感のあるインテリアになる |
ライバル車との比較では、ゴルフの1.6リットルエンジンを搭載したEが240.45万円で、2.0GLiが278.25万円ですからそれぞれ10万円ほど安く設定されています。ゴルフには直噴エンジンが搭載されていて、6速のティプトロニック付きATが組み合わされていることを考える(AクラスはCVT)と、ゴルフのほうが割安な印象が強くなります。このあたりは、ボディの違いが加味されると同時に、ブランド代の違いということになるのでしょう。
メルセデス・ベンツのベーシックモデルであるAクラスを選ぶか、VWの主力モデルであるゴルフを選ぶかは、個々のユーザーのクルマに対する考え方の違いによって決まるものだと思います。
関連サイト
新型Aクラス登場(All Aboutコンパクトカー)
新型Aクラスオフィシャルサイト