クルマの賢い買い方・売り方/車購入ガイド

6+ONEパッケージが特徴 マツダプレマシー試乗記

プレマシーは従来は5ナンバーミニバンでしたが、今回のモデルは全幅の拡大によって3ナンバー車になりました。ただ、あくまでも小型ミニバンであるのは確かでしょう。

執筆者:松下 宏


ミニバン年の先頭バッター

プレマシーは従来は5ナンバーミニバンでしたが、今回のモデルは全幅の拡大によって3ナンバー車になりました。ただ、あくまでも小型ミニバンであるのは確かでしょう。パッケージングでは「6+One」を基本コンセプトに、6人がしっかり乗れて残り一人分のスペースでフレキシブルな使い勝手を実現したのがポイントです。

セカンドシート中央の席をエマージェンシーとして、スペースを空けることで3列目までのウォールスルーが可能となった
各社のミニバンが2世代目に入る中で、昨年から今年にかけて発表されたアイシスやラフェスタなどは、それぞれにパノラミックルーフやパノラマオープンドアで特徴を出してきましたが、「6+One」がプレマシーの特徴です。さらに全高が低めのミニバンとしては唯一、左右のリヤドアをスライド式にした点も注目されます。ライバル車であるウィッシュやストリームがヒンジ式のドアを採用していたのとは違う方法を選びました。乗降性などの面では有利な方式ですが、重量が重くなるのが難しいところです。

さらに走りのスポーティさもマツダさらしい特徴です。オデッセイやストリームなどホンダのミニバンがスポーティさを大きな特徴としていますが、プレマシーも負けず劣らずスポーティな走りを特徴としています。エンジン、ステアリング、足回りなどが、マツダ車らしいものに仕上がっています。ただ、重量に対応してギア比をローギアード化しているために、回転数が高めになるのは必ずしも歓迎できるものではありません。2000cc車は燃費基準+5%も達成していますが、このあたりが難しいところです。

価格はまあまあ安めの設定です。2000ccエンジンを搭載した20Sが車が200万円強の価格です。ウィッシュの1800ccやストリームの1700cc並みの価格で2000ccが買えるというのがウリですが、すでにラフェスタがそうした価格設定をしていますので、プレマシーだけの強みではありません。今年はさらにセレナやステップワゴンなど、高めの全高を持つミニバンの登場が予定されていますが、これらが出揃う今年がミニバン人気のピークの年になるような気がします。

関連サイト
マツダオフィシャルサイト
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます