ほかのクルマとは異なる価値を見いだせるかがポイント

クラシカルな外観を与えた軽自動車はスバルが平成7年にヴィヴィオに設定したビストロが最初。これが大ヒットしたのを受けて軽自動車メーカー各社がクラシカルなデザインを採用したモデルを相次いで投入した経緯がある。

インテリアはムーヴラテとの共用部品が多い
ダイハツでも平成9年には旧規格の時代のミラにクラシックを設定し、平成11年には新規格に対応した旧型モデルにミラジーノの名前で再設定している。その後、スバルやスズキなどはクラシカルなデザインのモデルを設定しなくなっているが、ダイハツだけはしっかり設定して現在に至っている。

新規格になってから2代目の現行モデルでも発売から2近く経過した今年になって、ミラジーノをフルモデルチェンジしてきた。初期のモデルが後付けでクラシカルな外観を与えられていたのに対し、今回の新型車ではボディの骨格部分から専用に作られるなど、より力の入ったクルマ作りがなされている。


リヤスタイルもクラシックテイスト
クラシカルな外観デザインはいかにもミニを意識した感じであるのがやや残念だが、こうしたクラシカルなデザイン、あるいは標準車とは差別化されたデザインの軽自動車を求めるユーザーは確実に存在するので、このようなクルマ作りをする意味は十分にあると思う。

搭載エンジンやATなどは基本的にミラと共通。新しい触媒が適用できた分だけ排気ガス対策が進化しているが、動力性能などは変わらないので、走りに関しては標準のミラと同じと思っていい。58kW/64N・mのパワー&トルクは、軽自動車の自然吸気エンジンとしては性能的に優れたレベル。

今回の試乗では大人3人が乗って走るシーンもあったが、全く不満を感じなかった。しかも全車に適用される4速ATとのマッチングが良く、滑らかな変速フィールに好感が持てる。発進からアクセルを全開にして加速したときなどでも、変速ショックは実に滑らかなものだ。

売れ筋グレードとなるXでは足回りはやや柔らかめの印象で、コーナーではそれなりにロールするものの、安定感に関しても文句のないレベル。急なコーナーでも不安を感じさせるようなことはない。最上級グレードのミニライトでは、タイヤサイズが15インチの55になるなど、足回りの仕様が変更されており、これが極めて安定性の高い走りを実現する。足回りの仕様だけを考えたら、ミニライトがお勧めだ。

スポーティな外観と内装を持つミニライトスペシャルが最上級グレードとなる
このミニライトは、アルミホイールなどをミニライト社のアンダーライセンスの下にデザインしており、公認モデルともいえる存在。さはに専用のメッシュグリルやMOMOの本革巻きステアリングホイールなど、専用の装備や仕様が用意されている。差別化された軽自動車に乗りたいというユーザーには絶好のモデルになりそうだ。

今回のミラージーノは、本格的なクルマ作りや仕様の充実化などもあって、価格設定はやや高め。ベースグレードは100万円を切るが、売れ筋になるはずのXやXリミテッドは110万円台、最上級グレードのミニライトは126万円(いずれもFF車)だから、標準のミラに比べるとずっと高い印象。ミラジーノが持つ、ほかのクルマとは異なる仕様に価値を見いだせるかどうかが購入のポイントになる。

関連サイト
ミラジーノ(コンパクトカー)
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