後席はドアの開口部が小さくてホイールハウスの部分が出っ張っているため、太めの私などは半ば無理やりねじ込むようにして乗り込まなければなりません。またボディ剛性を確保するためもあってがっしりしたサイドシルが構成されているため、降りるときの足抜きも良くありません。乗車定員は5名ですがフロアトンネルのために後席の中央は足の置き場に困るなど、後席回りに関しては不満がたくさんありました。まあBMWとしては、そんなことは百も承知の上で、そんなネガよりも走りの楽しさが欲しい人のために作ったクルマだということなのだと思います。
最上級モデルである120iの価格は366万5000円です。実際に購入するユーザーはいろいろなオプションを装着するでしょうから、車両価格で400万円を軽く超える水準になると思います。160iの288万8000円という価格などは十分に戦略的なものですが、上級モデルにオプションを装着すると、相当な価格になることを覚悟しなければなりません。クルマとしての魅力は高いと思いますが、価格も含めて考えると相当に悩ましい選択になるのは確かです。