クルマの賢い買い方・売り方/車購入ガイド

小さな高級車は成功するか!? マツダ・ベリーサ登場

マツダから6月28日に発表されたベリーサは、インテリアの作り込みの良さや、質感を徹底追及し、細部にまでこだわった特徴的なクルマです。

執筆者:松下 宏



マツダからベリーサという新しいクルマが発売されました。プラットホームはデミオと同じものを使っていますが、全高が1500mmを超える背の高いパッケージングを採用することで、広くてゆったりした感じの室内を作っています。搭載エンジンは 1500ccのみで、FFとe-4WDが設定されています。

ベリーサの特徴は、作り込みの良さや質感を徹底追及し、上質なクルマに仕上げた点にあります。5ドアハッチバックの外観デザインは一見するとミニに似た雰囲気もありますが、細部にわたってこだわった作りとされているのが特徴です。インテリア回りに関してもメッキパネルとプラスチックパネルを組み合わせ、新しい品質感を表現しています。ベリーサの室内は木目パネルを使った従来からの高級感とか上質感とは違う、クラスレスの新しい質感が表現されたものといえます。

装備に関しても、これまでのコンパクトカーの常識を超えたものが用意されています。オプション設定のものも含めて紹介すると、3000曲を収録できる20GBのHDDオーディオ、ガイドライン機能付きバックモニター内蔵のDVDナビゲーション、機能を進化させたアドバンスドキーシステムなどがその代表的なものです。安全装備に関しても、SRSカーテン&フロントサイドエアバッグシステムやDSC(横滑り防止装置)がオプション設定されています。

適度なサイズのボディは扱いやすく長めのホイールベースを持つ割には最小回転半径が5mを切る扱いやすさです。まだ試乗していないので未確認ですが、走りに関してはマツダらしいスポーティさが期待できます。また環境性能に関しても★★★★の低排出ガス認定を受けたほか、燃費基準も達成してグリーン税制の対象になっています。

価格はFFのベース車で税込み150万円強の水準。4WD車は18万円ほど上がって170万円台となります。装備や仕様を考えると、けっこう安く設定された印象です。小さな高級車というのは、過去に多くのメーカーがさまざまな車種でチャレンジして、なかなか良い結果が出なかったものですが、今回のベリーサは案外売れそうな印象があります。試乗するのが楽しみなクルマです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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