鎌倉駅周辺エリア、鎌倉駅から北東方面にあたる金沢街道・二階堂エリア、北西方面にあたる北鎌倉エリア、西方面の鎌倉山エリアなど、鎌倉駅を主軸に考えても大きく4つの方面にわかれます。
そのほか、鎌倉駅から江ノ電で南西方面へ進めば、鎌倉大仏などが有名な長谷・由比ヶ浜エリア、海沿いで海水浴・海辺のカフェなどでにぎわう稲村ケ崎・七里ガ浜エリア、相模湾にぷかりと浮かぶ江の島と、江の島方面においても、その特徴別に大きく3つの方面に分かれます。
ここでは、鎌倉駅周辺を徒歩でとことん楽しむ、オススメのモデルコースを紹介します。「まずはどこから行ったら良いのだろう?」とお悩みの鎌倉初心者の方も満足いただける王道をしっかり押さえたルートです。ぜひ、活用ください!
若宮大路(わかみやおおじ)
鶴岡八幡宮への表参道・若宮大路に立つニノ鳥居
この大きな通りは、若宮大路と呼ばれ、由比ヶ浜から鶴岡八幡宮まで一直線に伸びた表参道となっています。海沿いから八幡宮まで、3つの鳥居が立ち、それぞれ海側から一ノ鳥居、ニノ鳥居、三ノ鳥居と呼ばれ、鎌倉駅から若宮大路に出るとすぐに出会うのはニノ鳥居となっています。
ニノ鳥居から三ノ鳥居までは、通りの中央が一段高くなっています。これは源頼朝が、妻・政子の安産を祈願して築いたもので、八幡宮に近づくにつれて道幅が狭くなっていく作りになっています。春には道の両側に植えられた桜の木々が美しいトンネルを作り、桜の名所ともなっています。
鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)
若宮大路の突き当たりには、鎌倉のシンボルであり、中心的な存在となっている鶴岡八幡宮に辿り着きます。鎌倉幕府を開いた源頼朝が、源氏の守護神として創建したのがこの鶴岡八幡宮です。鎌倉の町づくりの中心としても位置付けられたこの神社は、現代では境内に県立美術館や国宝館をも有し、今でも鎌倉の中心として愛されています。正月の初詣には全国有数の人出があり、また桜・紅葉の名所としても毎年多くの人が訪れています。小町通り(こまちどおり)
鶴岡八幡宮への参拝を終えたら、若宮大路に平行して一本西側の通り、「小町通り」を歩いて鎌倉駅方面へ。小町通りは鎌倉観光の中でもメジャーな人気のストリート。道の左右に軒を連ねる、甘味・お土産・衣類など始めとするお店のラインナップが楽しめます。クレープ、アイスクリーム、せんべい、ソーセージ、コロッケ…。食べ歩きにも最適なプチグルメが目白押し。サツマイモを使ったスイーツなどが多いのが特徴です。OSHINO
OSHINOの、半地下のオシャレな入口
鎌倉の野菜、そして三崎などから仕入れた魚介類を使った料理をその日に仕入れた内容により日替わりで提供しており、ガイドも口に入れた瞬間、「新鮮!」と素材の良さを実感。オーナーの人柄も素敵で、料理に合ったワインなども相談すると紹介してくれました。昼間からでも、ついついワインを注文したくなってしまう……そんなお店です。
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OSHINO(オシノ)
住所:鎌倉市扇ガ谷1-8-6小黒ビルB1
TEL:0467-55-5327
営業時間:11:30~14:00、18:00~22:00
定休日:火曜、臨時休業あり
料金:ランチコース2000円~、グラスワイン600円~など
アクセス:JR鎌倉駅から徒歩5分
佐助稲荷神社
赤い奉納鳥居が幾重にも並ぶ、佐助稲荷神社
源頼朝が伊豆の蛭ヶ小島に流された際、ここの稲荷神が夢枕に立ち、挙兵の助言をしたといいます。「佐殿(すけどの)」(頼朝の幼名)を助けたことから、「佐助稲荷」との名がついたといわれています。
銭洗弁財天(ぜにあらいべんざいてん)
ガイドもお札を洗ってきました
ブンブン紅茶店
鎌倉神社巡りの締めに訪れたいのがこちらの紅茶店。2階のテラス席を始め、お洒落な店内でいただく紅茶は、歩き疲れた体と心を「ほっ」と癒してくれます。創業30年にもなる、紅茶専門店。鎌倉には、「自分たちの気に入った味・品質のものしか置かない」というこだわりのカフェ・レストランが多数ありますが、その先駆けとして目利きされたおいしい紅茶を提供してきたお店です。<DATA>
ブンブン紅茶店
住所:神奈川県鎌倉市佐助1-13-4
TEL:0467-25-2866
営業時間:11:00~20:00
定休日:毎月第3火曜日
アクセス:JR鎌倉駅から徒歩7分
鎌倉駅周辺のオススメの神社、そしてレストラン・カフェを含めて紹介させていただきました。鎌倉散策はかなり歩くので、荷物をお持ちの際は、駅のコインロッカーを上手に利用することをオススメします。
まだまだ体力のある方は、銭洗弁財天・佐助稲荷神社の後、さらに南下して鎌倉大仏のほうまで歩いてみる、というルートもあります。森林の中を歩くハイキングコースもあるのですが、ここは歩きやすい靴で挑戦してみることをオススメします。