グランディスで商談が開始されたパッケージは、トータルで75%しか特定されていないが、その類別を見るとFFのスポーツ-Xが16%でエレガンス-Xも16%。ふたつの上級グレードが同じ販売比率で売れている。4WDではスポーツ-Xが11%でエレンガス-Xが9%だから、27%と25%わずかにスポーツ-Xのほうが良く売れている。標準も含めるとスポーツとエレガンスの差はさらに広がるから、基本的にはスポーツが人気を集めていると思っていい。
グランディスではスポーツでもエレガンスでもXが付くのは、リヤビューカメラやオーディオと一体化されたDVDカーナビが標準装備となる豪華装備の上級グレードだ。それがFFと4WDと両方を合わせて3分の2くらいをXが占めているのは、発売当初らしい売れ行き状況である。カーナビ以外にもアルミホイールや本革巻きステアリングホイールなどが装備されるため、エレガンスの227.8万円に対してエレガンス-Xは272.3万円だと、実に45万円もの価格差がある。それでも上級グレードが良く売れているのは大したものだと思う。というか、カーナビ付きのクルマを買うのが一般的になったということなのだろう。
233.3万円のスポーツと268.3万円のスポーツ-Xではホイールが16インチアルミと17インチアルミという違いになる。主にDVDカーナビの分の価格差が35万円ということになる。ただ、グランディスでは16インチタイヤのほうがしっとりした感じの走りになって好感が持てる。
17インチは最小回転半径が5・8mに性能ダウンして街中で扱いにくいことも含め、とてもではないがお勧めできない。スポーツ-Xのホイールを16インチに変更すると2万円安くなるから、スポーツ-Xを買うならタイヤをサイズダウンさせて乗るのが良い。これなら最小回転半径も標準の5.5m(都内ではこれが限界だと思う)になる。
カーナビを必要しない人は標準のエレガンスなりスポーツを選べば良いが、エレガンスとスポーツの価格差は5.5万円。主にアルミホイールが標準化どうかの違いだから、これはまあ妥当なところだろう。内外装の仕様を見て、どちらが好みに合うかで決めたらいい。