今年は上級車クラスのミニバンの当たり年。その先頭を切って登場した三菱のグランディスは、立ち上が時点から好調な売れ行きを示しており、発売から2週間で月間販売目標台数の2倍を超える7187台を受注している。取り敢えず好調な売れ行きだが、それを単純に喜べないのはグランディスの好調の陰でコルトの売れ行きが鈍ってしまったこと。三菱系ディーラーの戦力を考えたら無理もないところはあるが、ミニバンとともに売れ筋のコンパクトカーであるはずのコルトが、販売ランキングのベスト20にも入らないというのは情けない。コルトもグランディスも両方売れるようになってこそ、経営再建計画のターンアラウンドが成功するといってもいい。それはともかく、立ち上がり時点でのグランディスの売れ行き分析と、狙い目グレードを考えてみよう。
スポーツX。エレガンス系とスポーツ系では外観が異なる。 |
売れ行きから見るとFFが65%で4WDが35%。3分の2がFFだが、これはまあ妥当なところだろう。積雪地のユーザーやスキードライブに出かける機会の多いユーザーでないと、4WDの良さを得られる機会が少ないからだ。逆にシートは7人乗りが74%で6人乗りは26%。4分の3が7人乗りになっている。これは小さな子供のいる家庭では母親と子供が並んで乗る形にしたいというニーズもあるためでもある。ただ、本当なら2列目のシートが豪華で良いのはキャプテンシートの6人乗り。7人まで乗ることは滅多にないのだから、なるべくなら6人乗りを選んだほうが良いと思う。