クルマの賢い買い方・売り方/車購入ガイド

初めてクルマを買うなら買った後も考えて 新社会人のためのクルマの買い方(2ページ目)

社会人になったらクルマが欲しいと思うのは当然のこと。給料やボーナスでクルマを買おうと思っている人も多いはず。そんな新社会人のために、クルマの買い方の基本をアドバイスします。

執筆者:松下 宏

仮にローンを組んでクルマを買うなら、自分の収入から基本的な生活費を引いて、残りの金額からさらにクルマを維持するための5万円を引いた金額がローンの返済に回せる額ということになります。このように考えると、クルマを買うのが相当に大変なことであるのが分かるでしょう。

社会に出たばかりの新社会人なら、洋服や家具など、クルマのほかにもまだまだ欲しいものがたくさんあるはずです。それらもローンなどを利用して買うなら、その計算もしっかりやっておく必要があります。

できれば、クルマは現金で買うのが良いのですが、新社会人になったばかりではそんな貯金はないと思います。だからローンを利用することになるのですが、安易な気持ちでローンを組むと、その返済で大変なことになったり、最悪の場合には返済が滞ってクルマを処分せざるを得なくなり、しかもクルマがなくなった後もローンの返済だけが残って、ローン会社のブラックリストに乗せられるなんてことにもなりかねません。

ですから、初めてクルマを買うときには、十分に余裕のある予算を立てることが大切です。無理して高いクルマを買えば、それだけローンの返済が重い負担になりますから、最初は小さくて安いクルマを選ぶのが賢明でしょう。


初めてのユーザーに特にお勧めなので軽自動車です。軽自動車は自動車保険料が大幅に安くなるので、初めてのユーザーに向いています。もちろん、税金などの維持費も含めていろいろなものが安上がりになるのが軽自動車ですから、最初は軽自動車から始めるのは大正解です。自動車保険についていえば、若い人が加入する最初の年は割高な保険料が適用されますが、最初の1年を無事故で過ごせば、翌年からは無事故割引が適用されてグンと安くなります。そうなってから上級のクルマに乗り換えてもいいでしょう。


また軽自動車ほどではありませんが、最近人気のコンパクトカーも小さなクルマですから、基本的に安上がりです。ちょうど今は、ヴィッツ、イスト、マーチ、キューブ、フィット、デミオ、コルトなど、各社から人気のコンパクトカーが出そろったところです。これらの車種の中から選べば、買った後の維持費が比較的安く上がります。新社会人の最初の1台は、取り敢えず堅実な買い方をしましょう。

だれもが、大きなクルマ、高性能のクルマ、価格の高いクルマに憧れを持っていると思いますが、無理をして買ったのでは何にもなりません。クルマ買うなら、くれぐれも慎重な購入計画を立てることが必要です。
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