クルマの賢い買い方・売り方/車購入ガイド

4モデルが同価格のダイハツ・コペンの選び方 コペンの買い得モデルはどれだ(2ページ目)

コペンは軽自動車では久々のオープン・スポーツです。電動ルーフや脱着式ルーフ、5速MTと4速ATが設定されていますが、これがすべて同価格。どれを選ぶのが最も有利でしょうか。

執筆者:松下 宏


それで、コペンの4タイプのどのモデルが最も買い得なのか、どのモデルを選んだら良いのかという問題ですが、これは使い方によっても変わると思います。

徹底して走りを志向するユーザーにはディタッチャブルトップの5速MT車がお勧めです。ディタッチャブルトップ車のほうが車両重量が30kg軽く、さらにマニュアル車なら10kg軽いのですから、これを優先して考えるのが当然でしょう。ディタッチャブルトップ車には専用にチューンされたスポーツサスペンションが用意されるほか、リヤスポイラーも標準で装備されます。これらの分で価格差が平準化されているのです。

ただ、今の時代にはそこまで徹底して走りを追求するユーザーは少ないでしょう。むしろルーフの開閉は電動式で軽々とできるほうが良いし、マニュアル車感覚の走りも可能なATなら、あえて5速MTを選ぶことはないと考えるユーザーが多いと思います。コペンの売れ筋グレードになるのはアクティブトップのAT車であるのは間違いないところです。スポーティな気分を味わいたいという程度のユーザーなら、断然アクティブトップのAT車がお勧めです。

リセールバリューは正直に言って読み切れない部分があります。というか、中古車のリセールバリューは『無い物ねだり』になることが多く、流通量の少ないモデルのリセールバリューが高くなるからです。最もリセールバリューが高くなる可能性が高いのはディタッチャブルトップの5速MT車でしょう。このモデルが思ったほど売れなかったりすると、スポーツ性の高さと希少性からリセールバリューの高いモデルになる可能性があるのです。

いずれにしてもコペンの販売目標台数は1カ月に500台でしかありません。アクティブトップのAT車にしても、中古車が大量に市場に出回るような状況は将来的にも考えられません。リセールバリューについては全体的に安定した状態で推移すると見ていいでしょう。
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