メルセデス・ベンツの新型Eクラスは、いずれにしても500万円を超えるような超高額車で、一般のユーザーには関係ないともいえるクルマだが、買い得グレードはどれかを探っておきたい。
まず新型Eクラスの価格は以下のようになっている。
E240 605万円
E320アバンギャルド 710万円
E500アバンギャルド 870万円
E240とE320アバンギャルドの間には軽自動車1台分くらいの価格差があり、E320アバンギャルドとE500アバンギャルドの間にはカローラやサニー1台分の価格差があるのだから、Eクラスの価格を見ていると、そのスケールが常識的なものではなくなってしまうが、これまでのEクラスと比べても、今回のEクラスの価格は案外割安である。
従来のモデルは
E240 560万円
E320アバンギャルド 700万円
E430アバンギャルド 790万円
という価格設定だったから、新しいEクラスの仕様や中身が大きく向上したことを考えると、実質的には値下げともいえるくらいの価格設定である。絶対的には相当に高い水準にあるのだが、これまでのユーザーには相当に魅力的な価格設定に映っているだろう。
普通に乗るなら最もベーシックなE240で十分。このモデルでも新型Eクラスの良さをしっかり体感することができるから、無理して高いグレードを買うことはない。E240だけがややスポーティな仕様が用意されるアバンギャルドではないが、メルセデス・ベンツでは最もベーシックなグレードが、そのクラスの最適モデルであることが多いのだ。
立ち上がりの時点ではE320アバンギャルドを選ぶユーザーが多いはず。従来のモデルでも当初はE320の販売比率が高くなっていたから、既納先ユーザーからの代替を考えても当初はE320アバンギャルドが良く売れるだろうと思う。