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新しいベンツEクラスで買い得なグレードは 新型Eクラスの買い得グレードは(2ページ目)

フルモデルチェンジを受けたばかりのメルセデス・ベンツEクラスには500万円を超える価格が設定されているが、その中で、買い得なのはどのグレードか、じっくり研究してみよう。

執筆者:松下 宏


新型EクラスではエアマテックDCと呼ぶ電子制御エアサスペンションが話題の新機構となっているが、これはE500アバンギャルドに標準でE320アバンギャルドにはオプション設定の装備。E320アバンギャルドにこれを装着しようとすると、AMGのエアロパーツやアルミホイール、マフラーカッターとセットオプションになっていて、110万円高の設定になる。トータルの車両価格は実に820万円に達してしまう。これでは普通のユーザーにはとても手が届かないばかりか、E500に比べても50万円の差でしかない。

価格差がここまで縮小すると、E500にはエアマテックDCが標準装備されているので、どちらを選ぶかという話にもなってくる。ただ、E500でもAMGのアルミホイールやマフラーカッターのセットは80万円の設定だから、同じ仕様にしようとすると950万円になって130万円の差が維持される。逆にE500には標準の電動サンルーフや本革シート(合計で40万円)がE320ではオプション設定になっているから、この分を考えると価格差はさらに縮小する計算だ。

価格の高いモデルほど買い得な印象を与えるようになっているが、これはメルセデス・ベンツ一流の価格設定だろう。より高いモデルを買わせようとする作戦にのせられてはいけない。実質的な買い得モデルを考えたら、まずはベーシックなE240であり、次いでE320アバンギャルドである。これらのモデルに電動サンルーフと本革シートを好みに応じてオプション装着すればいい。

できれば、エアマテックDCだけをオプション装着できれば良いのだが、その設定は用意されていない。AMGのアルミホイールなどのセット価格から逆算すると、エアマテックDCの価格は30万円という計算になるのだから、できれば単純にこの値段でオプション設定して欲しいところである。
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