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最近は、4気筒エンジンを搭載する2Lクラスのミドルクラスカーの売れ行きが良くない。かつて典型的な日本のファミリーカーとされたこのクラスのクルマは、多くのユーザーが室内が広くてたくさんの人が乗れるミニバン系のモデルに移行してしまったからだ。それだけに新型プリメーラの前途もそう容易なものではない。逆にいえば、だからこそ新型車はとても意欲的なクルマ作りがなされたとみることができる。
そのひとつはデザインだ。プリメーラのボディは全幅を拡大して3ナンバー車になったが、その余裕あるサイズを生かしたデザインがなされている。シャープなラインと特徴的な面によって構成されるプリメーラのデザインは、近未来のクルマを思わせるくらいに進んだイメージだ。
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搭載エンジンは2LがQR20DE型のツインカムで150ps、2.5LはQR25DD型の直噴ツインカムで170psのパワーを発生する。2LはハイパーCVTと、2.5Lはマニュアル操作が可能なハイパーCVT-M6と組み合わされる。2.5Lエンジンは直噴化されたこともあって、排気量が大きくて重量も重くなるのに、2Lエンジンと全く同じ10・15モード燃費を実現している。
価格は204万円から259万円までという設定。ひと目で分かるような割安感のある価格設定とはいえないが、236万円で買えるワゴンの中級グレードW20Lはカーナビも標準で付いている。まずまずリーズナブルな価格設定といえるだろう。セダンとワゴンのボディの違いによる価格差はざっと10万円。使い勝手の良さを考えるとワゴンを選んだほうが有利だし、3~5年程度で代替するなら下取りに出すときに10万円の価格差は取り戻せる。セダンではなくワゴンを選んだほうが有利だろう。
4WD車は22万円高い258万円になる。雪国のユーザーならともかく、普通のユーザーはFF車で十分。あえて価格が高くて燃費も良くない燃費を選ぶことはない。ちなみに、4WD車はトランスミッションが通常の4速ATになるので、この点でもやや不利になる。
ワゴンのライバル車はまずレガシィ。ただレガシィの場合には4WD車がメインだから、その分だけプリメーラとの競合の度合いが少なくなるかも知れない。むしろデザインを重視した作りが特徴のアコードワゴンのほうが競合の度合いが大きいかも知れない。こちらは価格的にもかなりオーバーラップしているからだ。ただ、後から出てきたプリメーラワゴンのほうが明らかに魅力的な要素が多く、アコードワゴンを上回っているといえる。
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