★実際に使ってみて
試してみたのは、1歳6ヶ月の我が娘。身長78cm、体重10kgなので、この製品を使えるギリギリのミニマムサイズ。とは言え、この月齢はベビーシートからの買い換えを考える人も多い時期だと思うので、あえて我が子に1週間使ってもらいました。
・装着
シートベルトをチャイルドシートの背面に通す際は、写真のようにチャイルドシートを横にし、シートの背中を見えるようにしないと出来ないです。今回はミニバンに装着したので問題なかったのですが、後席の足元が狭かったりすると、ちょっと大変かなと感じました。
その後シートベルトをバックルに差し込み、シートにチャイルドシートを密着させたあと、肩ベルトにのみ付属の固定クリップを装着します。このクリップの装着は簡単なのですが、ちょっと雑な操作をするとベルトが噛んでしまいやすかったのが気になりました。
後に担当の方にその旨をお話すると「クリップの奥側(蝶番になっている側)にシートベルトを置き過ぎたり、斜めにすると噛んでしまいやすいんです」と聞かされ、試してみると確かに、シートベルトをしっかりとクリップのセンターに置いた上でロックをすれば、クリップが噛んでしまうこともなかったです。
数日後、何度か試しているうちに気づいたのですが、クリップをロックする際に力がいるようだとベルトの置く位置が適正ではないようです。正しい位置にある時は、本当にスッとらくにロックができるんです。何事も力任せでやってはダメなんですね。
とは言え、このクリップの使い方のコツが取扱説明書に書かれていないのが残念なところ。Aprica製品にはすべてこのクリップがついているのですが、私が過去に行ったチャイルドシートの装着チェックの際も、このクリップがきちんと使われていない人がとても多かったです。もしAprica製品をお使いの方で、このクリップがうまく使えないという方がいたら、このベルトの置き方を試してみてください。それでもわからないときは販売店やメーカーに確認することをオススメします。
あともう一つ装着の際に気になったのが、チャイルドシートの背の高さ。ちなみに右の写真のように、一般的なタイプのチャイルドシートと比較すると、この製品はかなり背が高くなっています。
そのため例えば3列シートモデルの3列目に装着を考えている人は、とくに注意が必要。最近のクルマの多くが、3列目は視界をよくするために、シートの座面高が高められていて、なおかつデザインの問題などでルーフ高が低かったりしてヘッドクリアランスが少ない場合があるから。今回はスバル・トラヴィックの2列目に装着をしたのですが、それでもそんなに余裕はなかったです。実は後でお話しますが子供を乗せる際に、この高さがまた問題になったりもするんです。
・子供を乗せる
Vシールドを持ち上げ、子供を座らせてタングをバックルにカチッと差し込むだけで完了! いちいちハーネスを止めたりしないですむので、子供を座らせるのは超簡単でラクでした。
ただしここでも気になった点がいくつか。
まず一つが、装着のところでも言った高さの問題で、上までVシールドを持ち上げようとするとクルマの天井にぶつかってしまうんです。だから完全に上まで上げきれない。しかもVシールドを持ち上げた時にロックもされないため、必ずVシールドを親の頭で支えなければいけない、というのが気になりました(左写真のような状態)。とくに一人で眠ってしまった子を降ろす時が大変でした。
それともう一つが夜の装着。Vシールドはバックル1個所を留めるだけで操作は簡単なのですが、そのバックルが固定されてなく、しかも座面の奥にあるため、夜は暗いから見えなくてとっても留めづらかったんです。これは大変でした。
なぜ固定されていないのか? これも担当の方に伺ったところ、9~18kgまでという幅広い範囲の子供の体型に対応するためと安全性を確保したためということでした。理由はわかるのですが、とにかく見えないとやりずらい。だから夜のドライブが多い人は、手元に小さなライトを用意しておくといいかもです。目で位置が見えれば、操作はいたって簡単なのですから。
→次は最も気になる子供の様子です