注目はPSAでは2.2HDi173で、直噴コモンレールにピエゾ(圧電式)インジェクターを組み合わせ、4気筒ディーゼルでは初のツインターボまでおごった。このエンジンは607で乗ったことがあるが、全域でリニアかつスムーズなパワーとトルクを発生し、これなら6気筒はいらないと思ってしまうほどだった。
ルノーではメガーヌRSにまでディーゼルを用意していることも目立つが、一方で1.5dCiは現在ルノーが進めているeco2プロジェクトに沿ったユニットでもあり、来年ヨーロッパで実施されるという自主規制、CO2排出量140g/km(5.3リッター/100km)を先がけて達成したものだ。
それにしても多くのエンジンが用意されている現実に驚いたのではないだろうか。しかし正規輸入はゼロ。じゃあ日本ではフレンチディーゼルに乗ることができないのかというと、そんなことはない。並行輸入車を買うという手がある。