ダイレクトに撮影のできる各機能

上段はモードダイヤルで、下段がISOダイヤル。便利。

上段はモードダイヤルで、下段がISOダイヤル。便利。

もうひとつ、強調しておきたいのは撮影のしやすさである。上面の左に露出補正用のダイヤル、中央右にISO用のダイヤルがある。このふたつはある程度撮影に慣れてくると特に使用頻度の高くなるものだ。

 
エントリークラスのデジタル一眼カメラでも多くは手元のコマンドダイヤル+露出補正ボタンで簡単に変更できるようになっている。G11ではそれ以上に露出補正が簡単なのだ。ISOが一発で変更できるのもありがたい。

左肩にあるショートカットボタンも便利だ。よく使う機能を登録できるボタンなのだが、全体の設定を保存するマイメニュー、カスタム登録とは異なり、たとえばカスタムホワイトバランスに一発で行くことのできるというようなボタンである。

商品撮影などでそのたびにカスタムホワイトバランスで調整するというようなシーンはよくあるのだが、その際にはこのショートカットボタンはかなり便利であるのは間違いない。その他にNDフィルターのON/OFF、ホワイトバランス選択、AFL、液晶ディスプレイの表示ON/OFFなどが設定できる。

これらの他にもマクロへの切り替えがダイレクトにできるようになったなど、直線的な操作ができるのがG11の大きな特徴だといえるだろう。多くはG10からの機能を引き継いだものであるのだが。

高感度性能はどれほどのものか?

今回のキモでもある高感度性能もチェックしてみたい。モードダイヤルにも「ローライトモード」というものが用意されており、力を入れていることが伺える。

詳細は実写画像を参照していただきたいが、ノイズに関しては長足の進化を遂げているといっていい。G10ではISO400あたりでざわざわとしたゲインノイズが乗ってしまい、色情報が失われ、ISO800ではディテールが欠損していた。

それがG11ではISO800までであれば常用範囲内といえる。もちろん使用用途にもよるだろうが、場合によってはISO1600でも許容範囲ではないだろうか。

ローライトモードでは250万画素になるが、大幅なゲインアップが可能。

ローライトモードでは250万画素になるが、大幅なゲインアップが可能

ローライトモードはISOを最大で12800にまでゲインできるモード。その代償として画素数は250万画素となる。すなわち、4画素混合で撮影できるということだと思われる。

ISOを動的に変化させて、できるかぎりシャッター速度を1/60以上に保つというモードであるようだ。メーカーではろうそくの光だけで撮影するような場合での使用を推奨している。

さて、画素数が1400万画素から1000万画素へと減ったことによる受益は高感度性能という形で見えているが、害はないのだろうか。

たとえばA3ノビに印刷した時、解像度が充分であるか否か……というような形で問われるだろう。少なくともA3ノビへのプリントでは問題があるようには思えなかった。

筆者は500万画素の画像からA3ノビ印刷をしたことがあるが、このときもさほど問題を感じなかった。もちろん、これはそれなりに画像処理をほどこしたからではあるのだが。

さらに大きなプリントに……というのであればある程度は差異があるのだろうが、実用的なレベルではないと言ってしまってもいいだろう。