居住性や走りは互角か
307CCになくてメガーヌGCにあるのがグラスルーフ。その位置関係は写真のとおりで、サンルーフに近い場所で、自分のドライビングポジションでは、開口部は顔よりも後ろになる。助手席や後席のゲストが楽しむための装備といえるかもしれないが、低いルーフがもたらす圧迫感を緩和してくれているという効果もある。とはいえ室内の明るさについては、内装色がライトグレーだった307も遜色ない感じがした。リアシートは足下のスペースは同レベルだが、メガーヌGCは着座位置が低く、背もたれを起こし気味にしてあるので頭上空間に少し余裕がある。座面や背もたれのクッションも厚みを感じる。ホイールベースが短いことを考えれば、がんばった作りといえるだろう。トランクは、クーペのときは壁の作りがすっきりしているメガーヌのほうが使いやすそうだが、オープンのときはルーフを薄く畳む307CCのほうが天地に余裕がある。
2リッターエンジンは、307CCが137ps/19.4kgm、メガーヌGCは133ps/19.5kgmと、ピークの数字ではほとんど差はない。ただし実際は、他のルノーとプジョーにもある程度共通することだが、低回転から力強いのはメガーヌのほうで、逆に307は高回転の気持ち良さで上回る。4速ATは基本構造は同じはずだが、チューニングは違うようだ。個体差かもしれないが、メガーヌのほうがスムーズかつレスポンシブに変速をこなしていた。