プジョー/プジョー

ロードインプレッション プジョー407セダン&SW・2(3ページ目)

プジョー407インプレッションの2回目は、試乗編。セダンの3.0とSWの2.2、ボディもエンジンも違う2台に乗って、違いをチェックしてみた。

執筆者:森口 将之

プジョー好きにはたまらない一台になるはず




パワーステアリングは307と同じ電動油圧式。低速からしっとりした重さで、個人的にはこちらのほうが好みだ。それを切ると、ノーズの重さを感じずに、車体がスッとインに入り込んでいく。で、そのままナニゴトもなく抜けていってしまう。こちらのサスペンションは、電子制御など使っていないのだが、粘り腰はV6以上で、ペースを上げても、路面が荒れていても、切ったとおりに進むだけ。ワゴンボディのリアの重さや開口部の大きさもまったく気にならない。人とクルマが一体になったようなこの走り、まさにプジョーだ。



乗り心地もすばらしいのひとこと。あらゆるショックをやんわりといなし、どんな場面でもフラットな姿勢をキープしてくれる。406をさらに上質に仕立て直した感じで、しなやかを通り越して、なめらかという言葉が使えるほど。あのスーパーハンドリングとこの快適さを両立しているのだから、すごい。プジョーがどうして自社製ダンパーにこだわるのか、その理由がわかったような気がした。



同じ407でも、2.2と3.0とでは、エンジンだけでなくATも、サスペンションも、ステアリングも別物。だから乗り味は微妙に違っている。個人的には、加速なら3.0、乗り心地やハンドリングなら2.2ということで、プジョーらしさにこだわるなら2.2がおすすめだ。「進化した猫足」が、これでもか!というぐらいに体感できる。デザインに違和感があるという今までのプジョー・ファンも、ステアリングを握れば、このクルマが好きになってしまうはずだ。

リンク
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