シトロエン/シトロエン

ロードインプレッション シトロエンC4に乗る・1(2ページ目)

昨年のパリ・モーターショーでデビューしたシトロエンC4が日本上陸。セダンとクーペ、あわせて4車種を、さっそく試乗してきた。2回にわけてお届けしよう。まずは観察編。

執筆者:森口 将之

クーペの室内もセダンと同じ広さ!



驚きなのは、室内の広さがセダンとクーペで同じということ。スペックを見たら、ボディサイズで違うのは全長(セダン4260mm、クーペ4275mm)だけで、1775mmの全幅、1480mmの全高、2610mmのホイールベースは同じだ。それを証明するように、身長170cmの自分が前後に座ると、セダンもクーペも、リアシートのひざの前には20cm近い空間が残り、頭上も余裕がある。セダンもこのクラスとしては広いほうだが、クーペでこのスペースはあまり例がない。



シートの座り心地は、クサラほどはふんわりしていないが、それでも体をやさしく受け止めてくれる感触がシトロエンらしい。2リッターではオプションでレザーが選べるけれど、シトロエンらしいふっかり感が味わえるのは、やっぱりファブリックやモケット。クーペVTSのフロントシートは、サイドの張り出しが大きいスポーツタイプになるが、そんなに固くはなかった(写真はセダンが1.6、クーペが2.0VTS)。



ラゲッジスペースもセダン352リットル、クーペ342リットルで、同じぐらい。ここにはシトロエンらしい小技がある。バンパーの裏に折り畳み式のパーティションがあって、引き出すだけで床を4分割にできるのだ。C3のモジュボードと同じように、作りは単純なのに使いやすくて便利。クルマを道具として使いこなしている人たちらしい発想だと思った。もちろんリアシートは6:4分割で折り畳みできる。



C4はフロントシートまわりもひろびろとしている。幅が広くなったおかげもあるけれど、インパネの低さと独創的なメーターが効いている。バーグラフのタコメーターをドライバーの前に置き、スピードメーターはデジタル式にしてセンターに並べたメーターは、とにかく新鮮。とくにセンターのメーターは超薄型で、インパネの上にポンと置いたような形であり、小さな液晶テレビのようだ。
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