シトロエン/シトロエン

ロードインプレッション シトロエンC4に乗る・1

昨年のパリ・モーターショーでデビューしたシトロエンC4が日本上陸。セダンとクーペ、あわせて4車種を、さっそく試乗してきた。2回にわけてお届けしよう。まずは観察編。

執筆者:森口 将之


シトロエンらしさが蘇ったクルマ

まずは5月23日に発表された日本仕様のラインナップと価格を紹介すると、
セダン1.6:239.5万円
セダン2.0エクスクルーシブ:299.0万円
クーペ1.6VTR:237.5万円
クーペ2.0VTS:319.0万円
となる。価格はセダン1.6リッターで比べると、プジョー307やルノー・メガーヌと、VWゴルフの中間だ。



シトロエンのこのクラスは、初代のZXも、2代目のクサラも、5ドアをセダン、3ドアをクーペと呼んできた。でもサイドウインドーのデザインに変化をつけたぐらいで、真横からのシルエットはまったく同じだった。ところが今度のC4は、セダンとクーペでデザインがかなり違う。



ルーフからリアバンパーまでをやわらかいカーブでつないだセダンは、C3を思わせるエレガントなフォルム。一方のクーペは、ナイフでスパッと切り落としたようなリアがC2に通じる。シトロエンは、5ドアで今までのイメージを受け継ぎながら、3ドアではそれとは違う、スポーティなキャラクターをアピールしようとしているのかもしれない。自分は昔からシトロエンが好きなので、セダンが好みだけれど、クーペはそれとは逆に、今までシトロエンには見向きもしなかったような人を引きつけそうだ。
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