試乗車はホイール/タイヤがノーマルの15インチから、オプションの16インチに変えてあった。それでも、乗り心地は同じタイヤを履く2.0とは違う。高速では気持ちいいほどフラットになる代わり、低速ではゴツゴツ感もある2.0に対して、1.6は街乗りレベルでも、あらゆるショックをやんわりと受け流してくれる。ちょっと前のフランス車を思わせる、まろやかな乗り味なのだ。
パワーステアリングは速度をとわず適度な重さで、低速と高速で重さが大きく変わる2.0よりも、個人的には好み。雨の横浜での試乗だったので、ハンドリングをくわしくチェックすることはできなかったけれど、同時に乗った2.0に比べると、フロントが軽いぶん身のこなしは軽快だった。ただし同じ理由で、高速での安定感は2.0のほうが上という感じがした。
2台のメガーヌMTは、エンジン以外にもいろいろな差があった。速くて余裕があるのはもちろん2.0だが、1.6にもまろやかな乗り心地や軽快なハンドリングといった良さがある。あまりにも持ち味が違うので、どちらを取るか迷うほど。ただしいずれにしても、僕ならATではなくMTを選ぶ。なにしろメガーヌは、走りが楽しいクルマ。それを思いきり味わうには、やっぱりMTのほうがふさわしいからだ。
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