2リッター車は若干パワーアップ!シトロエンらしさも復活
2.0はどうかというと、エンジンは可変バルブタイミング機構が備わったことで、力強くなった。ATは4速のままだが、シフトショックや変速のタイミングの違和感はなくなった。足回りはソフトとハードを切り替える方式をやめて、スポーツモードも消滅した。つまりハイドロニューマチックに近い内容になったわけで、V6のようなゆったりした揺れや圧倒的なフラット感はあまり味わえない。
でも、路面の凹凸を埋めながら走っているような、なめらかなフィーリングは同じ。ハイドロの癖をできるだけ消しつつ、良さは残したセッティングという感じで、万人向けといえる。ハンドリングはV6ほどクイックではないが、ノーズが軽いおかげもあって、動きの自然さや前後のグリップバランスはこちらが上だった。
個性的になったエクステリア、質感を上げたインテリア、スポーティさとコンフォートさをともに高めたV6の走りなど、C5はマイナーチェンジとは思えないほどいろいろな部分が進化していた。おかげでこのクラスのセダンとしての魅力もアップしているが、個人的にはそれ以上に、いろいろな意味でシトロエンらしさを取り戻していたことがうれしかった。
リンク
ガイド記事:ロードインプレッション:シトロエンC5 V6/1
ガイド記事:ロードインプレッション:シトロエンC5 V6/2
ガイド記事:ロードインプレッション:シトロエンC5 2.0
ガイド記事:ロードインプレッション:シトロエンC5ブレーク
ガイド記事:C5ブレークに3リッターV6が追加
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