今回乗ったC5 2.0は、以前試乗記を報告したV6エクスクルーシブとはエンジン以外にも違いがある。4速ATはZF製ではなくPSA・ルノー共同開発の通称AL4だし、サスペンションはハイドラクティブ3のままだが、ホイールが16インチから15インチになり、タイヤサイズは195/65R15とおとなしいものになっている。車両重量は160kgも軽いが、そのほとんどはエンジンの違いによるものだ。

ただし外観は、アルミホイールのデザインと径が異なり、センターピラーのexclusive、リアエンドパネルのV6のバッジがなくなったぐらいが違いで、ほとんど差はない。ヘッドランプがキセノンタイプでなくなり、ヘッドランプウォッシャーがなくなったことなど、言われなければ分からないぐらいだ。

一方室内は、シートやドアトリムのモケットが異なり、センターパネルが金属調になったことが目立つ。インテリアカラーはグレーとベージュがあるが、グレーの場合はアルミ風、ベージュの場合はプラチナ風とセンターパネルの色調を揃えているのはさすがだ。

加速は2リッターでも十分。3000rpmあたりまで回せば余裕で流れに乗って走れる。エグザンティアに積まれていたものより実用域のトルクが太くなったエンジンに対し、車両重量は1380kgと変わらないので、この結果は当然だろう。エンジン音は3500rpmを越えると大きくなるが、普通に走るときにそこまで回すことはほとんどない。それ以下ではV6に比べればエンジンの存在が分かるが、車格を考えれば納得できる静粛性といえる。

ペースを上げると4000rpmあたりまでエンジンを回すことになるが、回り方がスムーズで、音質自体が抜けの良い種類のものなので気にならなかった。それに小さめのエンジンで大きなボディを走らせているという、昔ながらのフランス車らしさが感じられて、これはこれでいい。ちなみに100km/hは4速で2500rpm、3速3500rpmだった。