昨年の東京モーターショーで発表された日本仕様の307CCは4種類。標準仕様、プレミアム、プレミアムAVN、S16だ。標準仕様でもレザーシートがスタンダードになるが、プレミアムではダッシュボードやドアトリムの一部もレザーになり、プレミアムAVNではビルトインタイプのナビゲーションシステムが付く。
ここまでの3台はすべてハッチバックXSやSWなどと同じ、100kWの2リッター直列4気筒と4速ATの組み合わせ。これに対してS16は206RCと同じ、130kWを発生する2リッターと5速MTを搭載する。S16のインテリアはプレミアムと共通。今回はチャイナ・ブルー(紺色)のプレミアムAVNとエーゲ・ブルー(水色)のS16に乗った。
307CCの魅力のひとつが、インテリアカラーが4色もあること。今回はプレミアムがパランブロ(タン)、S16がラマ(ライトグレー)だった。どちらもオープンカーらしいドレッシーな雰囲気をプラスしてくれるし、レザーの部分が多くなったこともあって、ハッチバックなどよりもひとクラス上のクルマに感じた。
206CCと同じように、ウインドスクリーンはかなり後ろまで伸びているが、フロントシートのヒップポイントが40mmも低くなったこともあって、206CCほどの圧迫感は感じなかった。リアシートは、クーペのときに身長170cmの僕が前後に座っても、ひざも頭もギリギリでシートバックやルーフにはぶつからない。クッションは固めだが、4シーターといっていいだろう。