シトロエン/シトロエン

ジュネーブショー情報 C4とミニセニックのコンセプト(2ページ目)

今年のジュネーブショーはフランス車のニュースがいっぱい。シトロエンからはC4のシトロエンスポール・バージョン、ルノーからはルーテシア版セニックがコンセプトカーとして登場した。

執筆者:森口 将之

続いてルノー・モデュス。モデュスという名前は、10年ぐらい前にやはりルノーのコンセプトカーに使われたことがあるが、今回のモデルはそれとは別物。ルーテシアかトゥインゴの後継車と思った人もいるだろうが、ルノーの説明によればそうではなく、同じBセグメントに属するニューモデルのプロトタイプだという。



秋には市販型が発表されるというこのクルマ、車格としてはルーテシアより少し上のモノスペースということなので、ルーテシア版セニックというのがわかりやすい表現かもしれない。サイズは幅は不明だが、全長はルーテシアとほぼ同じ3792mm、全高はセニックより少し低い1589mmとなっている。



キャビンでは、シートに風景写真がプリントされているのが目をひく。インクジェットの技術を応用したとのことで、頭上のガラスルーフと合わせて、クルマの中にいることを忘れさせるような感覚にさせるという、なんとも粋な演出だ。メーターはトゥインゴやセニックと同じようにセンターにあるが、デジタル式速度計の周囲に円グラフ式の回転計を組み合わせているのが新しい。

リアシートは60:40分割で折り畳めるだけでなく、全体が170mm前後にスライドする。さらに2人掛けと3人掛けを選べるのも特徴。3人掛けの状態からセンターのクッションを跳ね上げ、左右のクッションを中央に寄せることで、2人掛けにする。考え方としては、最近日本に上陸したオペル・メリーバに似ている。



テールゲートも変わっていて、ふつうに跳ね上げるほか、下半分だけを下ヒンジで開く方法も選べる。狭い場所でも開けられるようにという配慮だ。さらにリアには、数分で脱着ができる自転車用キャリアも用意されている。プラットフォームは次期ルーテシア/トゥインゴ、つまり現行の日産マーチ/キューブと共通。エンジンはガソリンの1.6リッターだが、市販型では他のエンジンも用意されるはずだ。



シトロエンC4も、ルノーのミニセニック(と勝手に呼んでしまったが)も、パリサロンには市販型が登場するのは間違いないはず。しばらく海外のモーターショーはごぶさたなのだが、やっぱり秋はパリに行かなきゃ、と思わずにはいられなくなってきた。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます