1.6リッターエンジンは、セダンやブレークと共通。でもMTとの組み合わせで乗ると、加速はかなり違う。アクセルを踏んだ瞬間の反応が鋭くなるし、その後も全開にする場面はほとんどない。滑らかな吹け上がりや4000rpm以上でのフォーンというサウンドを積極的に味わうこともできる。絶対的な速さはそこそこだが、感覚的にはけっこうスポーティだ。
シフトレバーの動きは、旧型の軽快感にしっとり感を加えたような感じ。最近乗ったMTでは、プジョー206スタイルに似ている。クサラVTRは全車右ハンドルだが、ペダル配置はボディサイズに余裕があることもあって、ほとんど不満は感じなかった。